北極星のみつけかた|yuzubaby

自称宇宙人のゆとり世代が書く雑記ブログです。

北極星のみつけかた

映画『天気の子』の主題歌「大丈夫」にある歌詞が秀逸すぎる話

▼映画『天気の子』に出てくる『大丈夫』の歌詞です。

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『大丈夫』 by Radwimps


世界が君の小さな肩に 乗っているのが
僕にだけは見えて 泣き出しそうでいると


「大丈夫?」ってさぁ 君が気付いてさ 聞くから
「大丈夫だよ」って 僕は慌てて言うけど


なんでそんなことを 言うんだよ
崩れそうなのは 君なのに


世界が君の小さな肩に 乗っているのが
僕にだけは見えて 泣き出しそうでいると


「大丈夫?」ってさぁ 君が気付いてさ 聞くから
「大丈夫だよ」って 僕は慌てて言うけど


なんでそんなことを 言うんだよ
崩れそうなのは 君なのに


取るに足らない 小さな僕の 有り余る今の 大きな夢は
君の「大丈夫」になりたい 「大丈夫」になりたい
君を大丈夫にしたいんじゃない 君にとっての 「大丈夫」になりたい

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さて!

ここでみなさんに質問です。

 

誰かに『大丈夫?』と聞かれたとき、本当は大丈夫じゃないのにあえてなんともない顔で『大丈夫』と答えたことはありますか?

その結果、心は軽くなりましたか?

 

今日は、辛いときに誰にも相談せず1人で抱え込んでしまう人に向けて、大丈夫じゃないのに大丈夫と言ってしまう人に向けて、大丈夫に1歩でも近づくためのきっかけとなってほしいとの想いを込めて記事を書きます。辛いときに我慢することは美徳であるという固定概念を考え直した上で、新海誠監督の最新作『天気の子』の主題歌「大丈夫」の歌詞をもとにに、大丈夫に近づくためのヒントを探ります。

 

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I. 辛いときに我慢することは美徳なのか?

辛いときにあえて笑顔で大丈夫って言ってしまうのは、どうしてでしょうか?

周りに心配をかけたくないから大丈夫と言ってしまう人。

本当は大丈夫じゃないけど、とっさに大丈夫と言ってしまう人。 

なんとなく説明する気分になれないから大丈夫と言って片付けてしまう人。

理由もなく強がって大丈夫と言ってしまう人。

他言できない事情や秘密があるから大丈夫と言ってしまう人。

みんなきっと大丈夫じゃないのに、本音では大丈夫じゃないってことを相手に気づいてほしいのに、なぜか大丈夫と言ってしまう。

もしかしたら「辛いときに我慢することは美徳だ」っていう謎のDNAが生まれたときから組み込まれているのかもしれません。

ただ、我慢することが美徳という言葉には語弊があります。

だって...

辛いときに我慢する姿は必ずしも美徳じゃない。

辛いときを乗り越えた姿に美しさは宿る。

我慢することで辛いときを乗り越えられるなら、我慢すればいい。

でもそうじゃないなら、我慢なんていらない。

だから、我慢することが美徳という謎の概念は捨てて、辛いときは辛いって言えばいい。

泣きたいなら、泣けばいい。

 

ただ、美徳のために我慢することはナンセンスでも、自分を守るために我慢することには一理あるかもしれません。

大丈夫じゃないと勇気を出して告げたところで、余計に大丈夫じゃなくなることもあるからです。

それは...

 

II.『そんなの大丈夫だよ。』の罠

 もし自分が大丈夫じゃないときに、友達とか同僚とかパートナーに「そんなの大丈夫だよ」と一蹴されたら?

 

自分にとっては、今いる状況が恐ろしく辛いものなのに、違う状況にいて自分の気持ちがわからない人から「そんなの大丈夫だよ、なんでそんなことで悩んでんの」というような反応をもらったら?

 

「そんなの大丈夫だよ」のセリフに垣間見えるのは、それぐらいのことで凹むなよというメッセージ。それぐらいのことで凹むお前は弱虫だなという隠れたサイン。

 

ちょっと考えすぎかもしれませんが、大丈夫じゃないから相談しているのに、それぐらい大丈夫って言われると、なんともいえない感覚になりますよね。

こんな適当にあしらわれるぐらいなら、相談なんてしなきゃよかったと思いますよね。

「そんなの大丈夫だよ」と適当に返す人は限られていると思いますが、適当に返すだろうと見当がつく人に対しては、もしかしたらあえて自分の悩みは打ち明けない方がよいのかもしれません。

 

III.『天気の子』の主題歌が教えてくれること

結局のところ、誰かから『大丈夫?』と聞かれたときは、どう返したら心が軽くなるのでしょうか?

『大丈夫?』と聞いてくるくせに相談しても「そんなの大丈夫だよ」と適当に流す人や、社交辞令の一環としてうわべだけの『大丈夫?』を聞く人には、悩みを打ち明けて相談しても心は軽くならなさそうですよね。

 

じゃあどうすればいいかというと...

辛いときは、なんでもかんでも悩みを会う人全員に打ち明けるのではなく、本当に自分のことを心から想って話に耳を傾けてくれる人だけに打ち明けること。

 

『天気の子』に出てくるRadwimpsの大丈夫という歌に、こんな歌詞があります。

 

君の「大丈夫」になりたい 「大丈夫」になりたい

君を大丈夫にしたいんじゃない

君にとっての 「大丈夫」になりたい

 

あなたが辛いときに、あなたをろくに相手にしてくれない人は論外です。

そしてあなたを「大丈夫にしたい」と思ってくれる人はいい人です。

でも、最上級なのは「あなたの大丈夫になりたい」と思ってくれる人。

その人がいることで初めてあなたは大丈夫になれる。

裏を返せば、その人が常にあなたのそばにいなくてはいけない。

その人がいなくなってしまったらあなたは大丈夫じゃなくなってしまうのだから、「君の大丈夫になりたい」といってくる人はちょっと理不尽かもしれません。

でも、「大丈夫にしたい」ではなく「大丈夫になりたい」という言葉は、あなたのそばを離れずにあなたを守り抜く覚悟があるからこそ言えること。

だからこそ「君にとっての大丈夫になりたい」は、君を大丈夫にしたいよりも最強なのです。

そして辛いときには、うわべだけの「大丈夫?」を聞いてくる人でもなく、「そんなの大丈夫だよ」と適当にあしらう人でもなく、「君にとっての大丈夫になりたい」なんて思ってくれる人に頼ることで、初めて心が救われるものです。

 

「君にとっての大丈夫になりたい」

こんな風に思ってくれる神がかった人を見つけるのは大変かもしれません。

だからこそ、そんな人を見つけたら絶対に手放しちゃいけない。

 

『大丈夫?』と聞かれたときに『大丈夫』と答えてその場をやり過ごすことに慣れてしまって、感情を漏らさずに1人で殻に閉じこもって処理することに慣れてしまったわたしは、『大丈夫?』としつこいぐらいに聞いてくる人を正直うざったいと感じていました。

 

でも、今となっては、「とりあえず大丈夫?って聞いとけばいいだろう」とか「そんなの大丈夫だよ」と言ってくる人より、「大丈夫?」としつこいぐらいに本気で聞いてくれる人がどれだけ貴重な存在だったか... ということを痛感しています。

 

だから、そんな人を見つけたら絶対に手放しちゃいけないし、そんな人が見つからなければ、自分が誰かの大丈夫になるところから始めてみればいい。

 

つまるところ1番言いたいのは、Radwimpsの「大丈夫」が神曲だということです。笑

アップロードしてくれた方、ありがとう!!!

www.youtube.com

 

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