北極星のみつけかた|yuzubaby

自称宇宙人のゆとり世代が書く雑記ブログです。

北極星のみつけかた

脚本は人生も世界も豊かにする?脚本を学ぶと起こる7のイイコト

突然ですが、みなさん、映画は好きですか?書くことは好きですか?

もし上記の2つの問いにYesと答えたなら、脚本を学ぶことをおすすめします。

もし上記の2つの問いにNoと答えた場合でも、脚本を学ぶことをおすすめします。

ということで!(どういうこと)

今日は、脚本スクールに通ってみたわたしが、脚本を学んでよかったと思うポイント10個を紹介します。

もし家でもできる新しい趣味を探している方は、ぜひ読んでみてください!

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1. 人の気持ちを想像するクセがつく

映画には、いろんな登場人物が出てきますよね。

脚本を書く上では、いろんな性格や価値観、考え方をもった登場人物を描く必要があります。

自分とはかけ離れたような登場人物の心理描写を考えたり書いたりしているうちに、人の気持ちを想像するクセが身につくと思っています。

たとえば、いじめっ子の心理とか、いじめられっ子の心理とか。

理解できない夫の心理とか、はたまた理解できない妻の心理とか。

普段は考えもしない親の心理とか、忘れかけていた子どもの心理とか。

いろんな人の心理描写を手がけているうちに、いつの間にかその人達の気持ちもわかるようになっていく。

大げさかもしれませんが、相手の気持ちを想像できるようになることは、ある意味「世界平和への第1歩」だと思っています!笑

わたしが親になったら、子どもに習い事として脚本を学んでもらいたいな...(え)

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2. マーケター的思考が身につく

脚本家にとって大切なことは、「いかに万人に届く物語をつくるか」です。

なぜなら、書き上げたら終わりの小説とは違い、脚本は、書き上げてからが始まり。

脚本は未完成品で、書き上げた時点では世に送り出せません。

脚本をもとに、俳優/女優、照明、音響、カメラ、編集...

さまざまな人が一緒に作りあげることで、初めて「映画」という完成品ができます。

そして脚本を完成品に仕立てるまでには、予算がかかります。

今の時代ではスマホ1つさえあれば、なかなかイケてるショートムービーを作ることもできるようになってきましたが、従来映画とはお金をかけて作るもの。

だからこそ、なるべく多くの人に観てもらって、作るために投資した分のお金を回収する必要があるのです(あくまで商業映画の場合です!)。

 

だから、「全員」とまではいかなくても、それなりの数の人に観てもらう必要がある。

制作チームに「これならイケる」と思ってもらうことで、初めて脚本という未完成品が映画という完成品に変わるから。

 

そこで、「誰に向けてどんな物語をつくるか」「いかに多くの人に見てもらえる物語をつくるか」を考える必要があるのですが、この考える行為そのものが、マーケター的思考なんですよね!

 

というのも、マーケティングも、「誰に向けてどんな製品/サービスをつくるか」「いかに多くの人に使ってもらえる製品/サービスをつくるか」を考えることが仕事だから。

 

もしみなさんの仕事がマーケティングとは直接関係なかったとしても、マーケター的思考を身に着けて損はないはず。

※「マーケター的思考?でもそんなの関係ねえ!」と思われた方は、騙されたと思って『マーケターのように生きろ』という本を読んでみてください!

(本当に騙すことになってしまったらごめんなさい... Amazonでは2021/05/05時点で評価4.5なので、きっと大丈夫!)

 ↓

マーケターのように生きろ: 「あなたが必要だ」と言われ続ける人の思考と行動 | 井上 大輔 |本 | 通販 | Amazon

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3. 人生の辛いできごとも物語の材料にできる

これはですね、かなり大事なポイント。

人生は山あり谷ありで(どっちがよくてどっちが悪いのかいまだに分かっていませんが... 山=Good?谷=Good?おじーさーーーん!教えてーーー!(ナレーション:家庭教師のトライのCMのハイジ)、なかなかハードモードなときもあります。

ただ、嫌味を言われたら「このセリフ、脚本で使えるな」とか、辛いできごとがあったら「今感じてるこの胸の痛み、主人公の心理描写で使えそう...涙」とかいう具合に、嫌なできごとはすべて脚本を書く上での材料だと捉えるようにすると、ちょっと気持ちがラクになる。

この不毛な経験も、決してムダじゃないというか...

ということで!

波乱万丈な人生を送った人ほど、名脚本家になれる資質を知らぬ間に身に着けている「隠れ逸材」かもしれません。

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4. 相手の本音と建前を意識できるようになる

脚本スクールでは、「セリフは噓つき」という世にも奇妙な教えを叩きこまれます。

そう、セリフは嘘つきなのです。

というのも、登場人物が自分の気持ちを包み隠さずベラベラと喋っていたら、面白くないんですよね。

たとえば、もどかしい青春ドラマの脚本を書くとしましょう。

花子ちゃんと太郎くんという2人が互いを「いいな」と思っていたとして。

もし物語のしょっぱなから「わたし、太郎くん、好き!」「僕、花子ちゃん、好き!」と互いの気持ちをストレートに打ち明けていたら、どうでしょう?

そこで物語は終了するし、何より見ていて面白くないですよね?

Amazonでレビューを書くとしたら、「このリア充野郎めっ」の9文字で終了。

でも、もし2人とも自分の気持ちを正直に打ち明けられず、むしろ本心とは正反対のことをつい言ってしまうシャイなキャラクターだとしたら?

ベタかもしれませんが、たとえば、本当は太郎くんのことを好きなのにも関わらず、「アンタのことなんて興味ないし」みたいにつっけんどんなことを言ってしまう花子ちゃん。

なんだか親近感というか、愛らしいですよね?応援したくなりますよね?(え、ならない?)

 

よく「女の子が "大丈夫" っていうときは、大抵 "大丈夫じゃない" とき」みたいに言われることがありますが、まさにコレ。

素直になれないキャラクター、でも陰で努力している...

そんなキャラクターは、応援したくなります。

そしてこのような「素直になれない系キャラ」は、現実世界にも山ほどいます。

というか、誰しも1度は心にもないことを言ってしまった経験や、プライドや恥じらいが邪魔してうまく本心を打ち明けられなかった経験はあるはず。

脚本を学んでいると、「セリフは噓つき」というマインドを常に意識するので、自然と日常生活でも、「あの人、ああ言ってるけど、実は本心じゃないんじゃないか」とか思えるようになります(多分)。

もちろん、人の気持ちを根拠なく疑ったり察したり推測したりしてもいいことはないので、本人に確認してみるのが1番ですが、少なくとも、「セリフは嘘つき」というフレーズのもと、相手の言葉に隠れた本音を意識できるようになることは、人としての器を広げてくれる気がします。

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5. 映画を1日中観ても罪悪感を感じなくなる

これは、脚本家を志望する人にとっては特に大事なポイント!

志望しない人にとっても、脚本を学んでいる中でつまらない映画と遭遇したときは、「なぜこの映画はつまらなかったのか」について議論に花を咲かせることができるようになるはず!笑 

 

あと、家でNetflixAmazon Prime、Huluを1日中観ても、後悔しなくなります!笑

なぜなら、すべては脚本の学びのためだから...

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6. いろんな人が活躍する舞台を生み出すことができる

小説が個人戦だとしたら、脚本はチーム戦。

脚本をもとに、俳優/女優、照明、音響、カメラ、編集...

いろんな人が脚本のプロットをもとに動くことで、はじめて完成するのが脚本。

脚本がなければ、映画もドラマも生まれません。

ある意味、脚本はいろんな人が活躍するための舞台を提供していることになります。

そう考えると、なんだかロマンがありますよね!

もちろん監督がメガホンを取らないと映画は生まれないし、脚本家が担うのは「映画」という大きなプロジェクトのごく一部ではありますが、それでも、映画を作るうえで欠かせない存在が脚本。

いろんな人がそれぞれの個性や強みを持ちあって映画をつくる、いろんな人に雇用の機会を創出する。

そう考えると、なんだか脚本家って素敵な職業だな、とつくづく思います。

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7. 興味のない世界に関心をもち、いろんな分野の知識が身につく 

脚本を書こうとすると、心理描写の腕を上げるために心理学について学んでみようとか、題材のヒントを得るために普段は読まないジャンルの本を読んでみようとか、知的好奇心がくすぐられるわけです。

あと、よりリアルに登場人物を描くためには、実際に取材に出向いたりもします(わたしはやったことありませんが!笑)。

結果、いろんな分野の知識が身につくのが、脚本。

脚本を通じて世の中のいろんなできごとにアンテナを張るようになることで、社会問題に無頓着だった人が関心をもつきっかけにもなるはず。

脚本を学ぶ人が増えたら、世界はもう少しイイ場所になるかもしれません。

※イイ世界とは何かについては色々持論も諸説もありますが、難しく考えすぎず、他人が困っていることに対して少しでも理解しようとしたり寄り添ったりしようとする人が増えれば、世界は平和でイイ場所になるんじゃないかと思います。

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いかがでしたか?

ちなみにわたしが脚本を学ぼうと思ったきっかけは、「活字が好きじゃない」という友人のひとことでした。「活字は好きじゃないけど、映画なら気楽にみれる」ー活字好きな自分としては、その言葉にモヤモヤを抱きましたが、確かに自分もフィクションの物語に関しては本より映画の方が観るなあ、と思ったのと、伝えたいメッセージがより多くの人に伝わるためには、映画は最強の媒体だ、と思うようになりました。

 

結果...

この記事で挙げた7個の理由から、脚本を学んでよかったなあと思っています!

ちなみに、ご参考までに、わたしが通ったスクールは表参道にある「シナリオ・センター」というところです。

※まずはどんなものか知りたい方向けに、8週間講座が設けられています。

3万円ほどで始められるので、よかったらぜひ!

 ↓

www.scenario.co.jp

 

今週のお題「おうち時間2021」