北極星のみつけかた|yuzubaby

自称宇宙人のゆとり世代が書く雑記ブログです。

北極星のみつけかた

ヤングシナリオ大賞に2次落ちしたワケ

こんばんは!

 

フジテレビ主催の新人脚本コンクール・ヤングシナリオ大賞(以後ヤンシナ)に応募しました。

※以降、ただの個人の頭の整理用です

 

結果:

2023/3/1 応募完了

2023/6/1 一次審査結果発表(通った!歓喜

2023/7/4 二次次審査結果発表(落ちた!泣)

 

倍率:

一次審査通過数:270編 / 応募総数:1679編

二次審査通過数:53編 / 応募総数:1679編

 

...とのことで、一次審査の時点で上位16%に入れたことにはなりますが、

二次審査の時点で上位3%には入れなかったことになります。

 

なぜヤンシナに落ちたのか?足りなかったものを考える

 

前にも、ほかの脚本コンクールに応募したことはありましたが、応募要件を満たせていない(ページ数が超えてる等)、かつ推敲もロクにできていない作品(作品とも呼べない...)だったので、落ちても納得というか期待すらしていませんでした。

 

でも、今回は、初めて応募要件を満たした+推敲も何十回もした+それなりに自信はあった作品だったので、二次落ちして悲しい... ですし、プロを目指すと決めた以上は「一次通っただけでも満足!」と楽観的になるつもりもありませんが、少なくとも応募した時点では当時の自分のベストを尽くしたつもりだったので、よくも悪くも自然と悔しさはあまりありません。

 

「もっとああすればよかった」とか「こうすればよかった」という点が今の時点ではあまり思いつかないので、「なんで落ちたんだろう?」「どこがダメだったんだろう?」という気持ちの方が大きいのが正直なところです。

 

2019年にシナリオスクールに通い始めて(お休みしていた期間を含め)かれこれ4年経ちますが、自分で書いた作品でも「これは面白い」「これはつまんないな」って感覚がなんとなくできてきた気がして。

 

自分の作品すべてが面白いとは思わないし、思わないからこそ、ヤンシナに提出した作品は自分にとって特別なもので、「ヤンシナに提出した作品以上のものを今後書けるのだろうか...」という気持ちが漠然とあります。

 

生方美久さんのnoteで「もっと面白いものが書けると思ったからやめなかった」とありましたが、自分にとっては「もっと面白いものが書けるのだろうか...」という弱気な気持ちが心を占めております... 強い心がほしい...

 

ただ、今日のシナリオスクールの授業で、ヤンシナに二次落ちした理由(今の自分に足りないもの)が少しだけわかった気がしました。

 

ずばり、言葉(セリフ)で説明しすぎているのです。

 

このブログを読んでくださっているごくわずかな(貴重な)みなさんならおわかりの通り、いわんことをつらつら述べてしまうのです。そしてそのクセがきっと脚本にも滲み出ているのです...ぶるぶる

 

1つのセリフは3行までとか、自分なりの(スクールで教えてもらった)ルールは守りつつ、たぶんセリフで伝えたいことを言ってしまっているのです...

 

というのも、今日の授業で「テーマとはなにか?」という話になったときに、

 

言葉で説明するのではなく、心情的にその気持ちにさせること。

言葉で伝えるだけなら、論文を書けばいい。

 

と先生がおっしゃっていました。

また、

 

黒澤明は、「言葉で説明できるぐらいならわざわざ映画にしない」と言っている

 

ともおっしゃっていました。

 

なるほど...!

 

前に読んだ本の中に、「テーマとは「愛」「嘘」ではなく、「愛は素晴らしい」「やさしい嘘もときには必要」みたいに作者の主張を表すもの」とありました。

なので、作品を書くときは必ず1行テーマを考えていたのですが...

あくまでもそのテーマは自分の心の中に秘めておくものだと知りました。

自分の中でテーマは持っておいたほうが絶対にいいけれど、それを教科書的に説明的に伝えるのではなく、実際に言葉にはしなくても感じさせる...的な。

 

自分のシナリオに足りていないものを見つけられた今、ヤンシナ二次落ちのショックから少し立ち直れそうです。また頑張れそうです。

 

どんなに頑張ってもお金は入ってこないという現実

 

フルタイムの会社員だったころ、「こんなに頑張って働いて、ほんとに誰かの価値になってるのかな?一体なんの意味があるんだろう?」と思ったことはありましたが、価値がわからなくても、意味がわからなくても、お金は入ってきました(うんうん)。

 

でも今は、どんなに何百時間かけて書いてもお金にもならない。

前にどなたかのTwitterで「会社が嫌になったら、とりあえず行けばお金がもらえる場所って考えたら夢のような場所に思えてきた」といった投稿を見かけましたが、そう考えるとほんとに夢のような場所ですよね...!(ただ、スタバで隣に座った人が超ブラック企業的な会話をしているのを聞いたら、一概にはそう言えないなって思いますが...)

 

まあなにを言いたいかというと、会社員として働いていたら、成果物は自分のものではなく会社のもの(著作権的に)になるし、理不尽なことも多々あって報われない気分になったり身を粉にして働く意味があるのだろうかって思ったりすることもあるけど、少なくともお金は入ってくるということ。

 

でも、コンクールに向けて脚本を書いている時間って、別にどれだけ時間を費やそうとその分お金が入ってくるわけではないし、むしろ執筆に費やした時間は他の有償の仕事ができないわけだから、お金の観点だけをみるとマイナス。

 

でも、たぶんそういう考え方をしていちゃダメなんだろうなあ。

コンクールに入賞することが目的なら別だけど、プロの脚本家になること、さらにはプロの脚本家になって面白い作品を届けることが最終目的なら、コンクールに向けて作品を書く(練習する)っていう行動自体が投資なわけだし、もっといえばコンクール以外にもデビューの道はたくさんあるわけだし。

 

道は1つじゃない。そしてこれからはもっと書くこと(生きること)を楽しもうっ

 

前に「年に数回のコンクールに賭けていたのでは成功できない。もっとフィードバックサイクルを早めないと。たとえばプロデューサーと知り合って直接売り込むとか」と言われたことがありますが、まさにそうなんだろうなあ。

 

というか、そういうことができる勇気、そういうことをしてでもデビューしたい!っていう強い思いがある人こそ、プロになれるんだろうなあ。

 

都内のあるカフェで話題になったとある脚本家の方をちょいちょいお見かけするのですが、チキンな私は「話しかけられたくないんじゃないかな」「もし話しかけてこのカフェに来なくなっちゃったらどうしよう」とヒヨっていまだに話しかけられていません。

 

「こんな巡り合わせ、もう神様がチャンスを与えてくれてるようなもんじゃん!」

「なんで話しかけないんだよ自分!!!」

 

プロとしてデビューしたら、実際にその方に「実は前にお見かけしたことがあるんですけど...」と話しかけるのが目標、みたいな謎の結論に至っていましたが、ヤンシナに二次落ちした今、神様が与えてくれているであろう目の前のチャンスは掴むしかない... のかもしれない...!

 

まあでも、プロになる道は1つではなくても、どの道を進むとしても脚本の腕を磨いたほうがいいことは確かなので、引き続き粛々と書き続けるのだろうなあ。

 

ただ、脚本家になりたいっていう目標のウラには当然のことながら「何者かになりたい欲」っていうのがあって、そういった私欲は自分の首を絞めることにもなると思う。というのも、「なにがなんでもコンクールに入賞する!」とか「なにがなんでもプロになる!」と目標ドリブンになればなるほど、自分の中でピュアに書くことを楽しむ気持ちとかわくわくがしゅわしゅわーっと消えていく気がする。というか実際に消えていた気がする。

 

さっきシナリオスクールの授業があったのですが、他の生徒さんの作品を聞くのってすごい楽しいな、みんなでわちゃわちゃコメント言い合いながら考えるのってすごい楽しいなって思ったので、2023年下半期(そしてラスト20代)は「全力で楽しむ」を意識していこうと思います!

 

うぇーーーーーーい(←凝り固まった頭をほぐしたかったので・・・笑)

 

先月で29歳になったわけですが、何者になりたい(ならねば)っていう強迫観念って20代特有のものなのかな。それとも自分がただそういう性格なだけなのかな。30歳になったらもう少し心にゆとりが持てるのかな。それとももっと焦るのかな。

 

貯金が減っていって、周りからのプレッシャーとかいろんな焦りもあるなかで、いつまでもこの生活を続けてられないかな、とも思い始めている今日この頃。

 

「そもそも脚本家になりたいんだっけ?」みたいな前提から疑うクセはもうやめようと思いますが、なのでこれからも脚本家を目指して頑張ろうと思いますが、今年はコンクールに集中して来年からはまたフルタイムで働こうかな(今は月80時間)とか思ってみたり...

 

あとはコンクールに向けた執筆に忙殺されるなかで実現できていなかった世界一周(一周とはいわずとも旅)をもう少しやってみようかな、とか思ってみたり...

海外旅行はちょいちょい言っていますが、去年の秋に思い描いていたような壮大な旅はまだできていないので...

 

有言実行な人ってかっこいいなと思いますが、有言実行できなかったらダサいと思ってなにも言わないのもなんか違うのかな、と思うので、実行(実現)できるかどうかはさておき、これからもいろいろ有言していきたいなと思います!