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北極星のみつけかた

ドラマ『パーフェクトワールド』のセリフとシーンまとめ!第1話

山本美月さんと瀬戸康史さんが結婚されたことで、2人が出演していたドラマ『パーフェクトワールド』が再注目されています。

 

ということで!

脚本を学ぶ身として、『パーフェクトワールド』をもう1度観返して、秀逸だと感じたセリフとシーンをまとめてみました。

 

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ドラマ『パーフェクトワールド』のあらすじ

~以下、フジテレビの公式HPより引用させていただきました~

 

 12年ぶりの再会は偶然か、それとも運命か――。恋をあきらめた鮎川樹(松坂桃李)と、初恋相手への恋心がよみがえる川奈つぐみ(山本美月)。二人の愛の物語が今始まる。

 

建築士の鮎川樹(松坂)は、大学生の時に事故に遭った事が原因で脊髄を損傷し、下半身が不随に。「恋愛も、好きだったバスケットボールももうしない」と心に固く決めていた。そんなある日、高校時代の同級生・川奈つぐみ(山本)と再会。閉ざされていた樹の心が、少しずつ開かれていく―。

 

二人の前には、さまざまな困難が立ちはだかる。つぐみを一途に想い続ける幼なじみ・是枝洋貴(瀬戸康史)。自暴自棄になっていた樹を励まし続けた恩人・長沢葵(中村ゆり)。突然障がい者となった息子を誰よりも心配する樹の母・文乃(麻生祐未)。樹との恋に反対するつぐみの父・元久松重豊)。お互いを「幸せにしたい」と思えば思うほど、二人はすれ違いー。無限の可能性が広がる中で、樹とつぐみが選ぶ未来とは―?

 

参照元https://www.fujitv.co.jp/b_hp/perfectworld/index.html

 

第1話にでてくる主な登場人物

松坂桃李出演 鮎川樹 役

山本美月出演 川奈つぐみ 役

瀬戸康史出演 是枝洋貴 役(通称:ひろ)

松村北斗出演 渡辺晴人 役

岡崎紗絵出演 川奈しおり 役

木村祐一出演 渡辺剛 役(通称:なべさん)

 

ドラマ『パーフェクトワールド
第1話で響いたセリフとシーンまとめ

 

街を見下ろして一望できる公園で語り合う、鮎川くんとつぐみ。「とある建築のコンペに応募してみろ」と上司のなべさんに言われたことが嬉しい鮎川くんは、つぐみに自分の想いをこう告げる。

鮎川「こうなってからは(車椅子姿になってからは)、人に頼ることはあっても、頼られることって滅多にないから... 嬉しくってさ」

 

つぐみと結婚したいひろ。しかし、つぐみが初恋である鮎川くんと再会してデートに行っていることを知り...

ひろ「嘘だろ、終わった」
しおり「つかまだ始まってないし」

⇒ひとことコメント:ひろの心情を考えるとひたすらに切ないですが、しおりちゃんの鋭いツッコミのおかげで、くすっと笑えるシーンに仕上がっています。

 

とある美術展に一緒に出かけるつぐみと鮎川くん。美術展会場にエレベーターがなくて、結局美術展は見れずじまい。帰りの車の中で、エレベーターの有無を事前に調べていなかったことに負い目を感じるつぐみ。つぐみが鮎川くんに謝ったとき、鮎川くんが発したひとこと。

鮎川「お前、謝りすぎ。謝られてばっかいると、一緒にいるのが申し訳なくない気がしてくるから、あんまり謝んなよ」

 

元カノとは自身の事故がきっかけで別れたと打ち明ける鮎川くん。

鮎川「ま、こうなった以上はしょうがない。恋愛も結婚もあきらめないと」
つぐみ「どうして?あきらめることないんじゃない?」
鮎川「俺、たまにウンコ漏らすよ。下半身の感覚がないから、漏らしたことにも気づかないで、匂いがしてきてやっと気づくんだよな。そんな彼氏嫌だろ」
つぐみ「好きになったらウンコぐらい平気だよ。ウンコぐらい屁でもないよ!でも、食事中に言うことじゃなくない?」
鮎川「おおお、確かに。そんな大声で二度も言うことじゃないな。他の人は知らないけど、俺は誰とも付き合う気はないって言いたかっただけ。つまり川奈のことをそういう目で見ることもない。だから安心して」

⇒ひとことコメント:シリアスな内容にはコメディ要素も交えることで、観客のストレスを軽減できる(この場合、レストランでも平気でうんこっていうワードをつぐみが大声で発することで、つぐみのうんこ発言に対して鮎川くんが静かにツッコミを入れることで、緊張した空気をちょっと和らげてくれています)。

 

元カノの美姫が参加する同窓会。参加することを渋っていた鮎川くんだが、つぐみに誘われ、参加することを決意。そんな鮎川くんは、同窓会でつぐみに彼女のフリをしてほしいとお願いする。

鮎川「別れてから初めて会うからさ。俺に誰かいた方が、みきも安心して結婚できるかなって」

⇒ひとことコメント:本当に美姫のためなのか、それとも美姫を見返してやりたかったのか。鮎川くんの胸の内が気になる言い回しです。

 

同窓会で恋人同士のフリをするつぐみと鮎川くん。そんな中、同窓会で元カノの美姫と再会する鮎川くん。2人きりで話したいと告げ、鮎川くんを連れ出す美姫。

美姫「結婚式出るの、やっぱり嫌?」
鮎川くん「嫌だろ。普通元カレ結婚式に呼ぶか?」
美姫「あなたにちゃんと祝福してもらいたいの。じゃないと私...」
鮎川くん「後ろめたくて結婚できない?」
美姫「・・・」
鮎川くん「冗談。もう昔のことだ。お互い忘れよう」
美姫「樹!私が好きなのは、あなただけよ。今も、この先もずっと」
鮎川くん「なんでそんなこと言うんだよ」
美姫「本当のことだから」
鮎川くん「じゃあなんで別れたんだよ」
美姫「それは・・・あなたが別れようって」
鮎川くん「ほんとにそれで別れたのか?違うよな。すんなり受け入れたのは、こんな身体になった男と結婚するのは無理だって思ったからだろ。なのに今でも好き。笑わせんなよ」
(偶然2人が話しているシーンに遭遇し、こっそり会話を盗み聞きするつぐみ。盗み聞きしていてることがバレ、急いで逃げ去るつぐみ)
鮎川くん「行くわ」
美姫「許して!本当に、あなたのこと好きだった。ずっとそばにいたかった。でも・・・ごめんなさい。ごめんなさい」

 

鮎川くんとの会話を盗み聞きし、思わず女子トイレに駆け込むつぐみ。そこに美姫がやってきて...

美姫「本気で樹と付き合ってるの?それともただの偽善?樹はパーフェクトだった。すべてにおいて完璧な人だった。でも、あんな身体になってしまった以上、どんなに他が完璧でも、それまで通りってわけにはいかない」
つぐみ「すべてにおいて完璧な人なんているのかな。完璧じゃないから、人は1人じゃ生きていけないんでしょ。だから、誰かが必要なんじゃないの?」
美姫「好きなのね。樹のこと。ま、頑張って。彼帰ったみたいだけど」

 

美姫との会話の後、居ても立ってもいられずに同窓会から抜け出す鮎川くん。そんな鮎川くんを走って追いかけるつぐみ。

鮎川くん「来るな!来ないでくれ。これ以上カッコ悪いとこ見られたくない」
(排泄障害でついもらしてしまう鮎川くん)
(つぐみが無言でコートを脱いで、鮎川くんの膝上にかけ、鮎川くんの車椅子を押して歩き出すシーン)

⇒ひとことコメント:鮎川くんはつぐみを拒絶したのに、逃げずに寄り添うシーンに胸が締め付けられます。1人になりたいときに1人にさせてくれない人(=いくら相手が「1人になりたい」と塞ぎこんでいようと、相手をこのまま1人で放っておいたらマズいと察知したときは、相手の心のドアをこじ開けてでも素足で踏み込んでいっちゃうような人)が、実は運命の人なのかもしれないですね。

 

同窓会の後、動揺する鮎川くんの車椅子を押して、家まで送るつぐみ。鮎川くんの家でコーヒーを飲みながら...

つぐみ「会いたかったんでしょ。雪村さんに。雪村さんのこと安心させるために彼女のフリしてくれって言ってたけど、そうじゃなかったんだね。引きずってたのは、鮎川くんの方だったんだね」
鮎川くん「死のうと思った」
つぐみ「え?」
鮎川くん「今じゃ考えられないけど、当時は酷い精神状態でさ。美姫と別れてから全部がどうでもよくなって、生きててもしょうがないって思っちゃって。ところが死ねないんだよ。ベッドに寝たきりで、寝返りもまだ1人じゃ打てなかったから、飛び降りることはもちろん、手の届くところにはタオルすらなくて、直に首絞めるしかなかった。でも下半身踏ん張れないから、全然力入らなくて。もう1人じゃ死ぬことすらできないってわかったときの絶望感っていったらなかったなあ」
(涙するつぐみ。ティッシュを差し出す鮎川くん)
鮎川くん「美姫に未練があるとかそういうんじゃないんだ。ただ、あのときの無力で惨めで孤独だった自分をずっと引きずってたんだと思う」
つぐみ「すごいな」
鮎川くん「すごい・・・?俺の話聞いてた?」
つぐみ「そんな辛い思いしたのに、受け入れるのも、立ち直るのも大変だったと思うのに、ちゃんと(建築士の)夢を実現して、目標に向かって生きてる。心の底から尊敬する」
鮎川くん「そんなたいそうなもんじゃないって」
つぐみ「ううん、すごいよ。私なんて、たいして辛い思いも苦しい思いもしてないのに、やる前から諦めてばっかり。卒業文集にはね、なんでもいいから絵にかかわる仕事に就きたいって書いたの。でも自信がなくて、親に反対されたのをいいことに、美大受験諦めちゃった」
鮎川くん「今でも本当は絵にかかわる仕事したいの?」
つぐみ「したい」
鮎川くん「だったらこれから目指せばいいじゃん。インテリアデザインだって、絵に関わる仕事だって言えなくはないし」
つぐみ「そう思う。でも私、30になったら松本に帰らなきゃならないんだ」
鮎川くん「なんで?」
「それが東京の大学に行かせてもらう条件だったの。最初は卒業したら帰る約束だったんだけど、強引に就職して、なんとなくずるずる・・・でも、父がしびれを切らして」
鮎川くん「川奈はそれでいいの?」
つぐみ「え?」
鮎川くん「親に言われたからって、その通りにするの?自分の人生なのに?やりたいことがあるなら、やるべきじゃないか?人生は1回きりだし、人間なんて、いつどうなるかわからないんだから。ほら、俺が言うと、説得力があるだろ?」
つぐみ「そうだよね・・・本当にそう・・・私、インテリアデザイナー目指してみる。そしていつか、鮎川くんと仕事できるように、頑張ってみる・・・!」

 

同窓会では気まずいムードになったものの、心を入れ替え、元カノ・美姫の結婚式に参加することにした鮎川くん。教会から旦那さんと腕を組んで出てきた美姫に対して、鮎川くんは笑顔で...

鮎川くん「幸せになれよ!」

 

急に倒れて病院に運ばれる鮎川くん。鮎川くんの元へ駆けつけるつぐみ。会社に戻って仕事しようとする鮎川くん。そんな鮎川くんを止めようとするつぐみに対して・・・

鮎川くん「迷惑かけたくないんだよ!障碍者からしょうがないねって思われたくない。そんな風に同情されて生きるのはもう嫌なんだよ...!」

 

以上、ドラマ『パーフェクトワールド』の第1話でグッときたセリフとシーンでした。

今ちょうどAmazon Primeで観れるので、会員の方はよかったら観てみてください!

 

第2話のセリフとシーンも投稿予定なので、お楽しみに!