北極星のみつけかた|yuzubaby

自称宇宙人のゆとり世代が書く雑記ブログです。

北極星のみつけかた

フルコミットか転職か?スタートアップに転職した28歳の苦悩

みなさん、こんにちは!

 

というか超個人的な振り返り用の記事なので、そもそもこの記事を読んでくれる方がどれだけいるかは謎ですが、6月4日に28歳になりました。そして28歳はもっと内省というか「やりきった~!」って1年にしたいので、毎月振り返りのブログを書くことにします!まずはキャリア編です!

 

 

共同設立者か転職か。28歳の誕生日直前に社長から告げられた宣戦布告

28歳の誕生日前日、社長から「共同設立者になるぐらいの気概で会社にフルコミットするか、転職するか決めなされ」という宣戦布告がありました。

 

結論から言うと、今働いているスタートアップの経営が厳しく(ゆえに今月のお給料は10万円マイナスとなる見込み)、生き残るためには新規事業に懸ける&資金調達が必要な状況。わたしは現在副業もやっていますが、スタートアップがこのような状況の中、「共同設立者になるぐらいの気概で会社にフルコミットするか、転職するか決めなされ」、という2択に迫られています。

 

今働いているスタートアップは2017年に創業して、2018年に1億円を資金調達。

今までいろいろなことに手を出してきた中で、2022年の今日まで追加調達せずに生き延びてこれた(かつ前回の決算では黒字)のですが、本来SaaSで勝負しようと設立されたスタートアップであるにも関わらず、SaaSビジネスとしてはまだまだこれから。

 

今まではコンサルティング事業や販売代理事業、ハードウェア事業を通じて売上を確保してきました。しかし、スモールビジネスではなくスタートアップである以上、SaaS(プロダクト)で勝負していきたいところ。

 

ピボットという形で、新しいプロダクトのローンチに向けて現在いろいろやっているのですが、資金調達をしなければならないタイミングがやってきました。そして「資金調達やってみる?」みたいなノリで資金調達を任されることに...笑

 

「CEOの仕事の半分をすでにYuzukiがやってるから、資金調達に成功したら共同設立者として株も30%とか50%とかあげるし、なんならCEOになってもいいよ」みたいなことをCEOが言う状況。笑

 

CEOって自分がCEOであることにこだわりをもっているイメージなのですが、こだわりがないんだなあと思いました。本当に優秀な人は、自分が得意なことと不得意なことがわかっていて、自分よりも優秀な人を採用することをいとわないと言いますが、それに近いのかも。現CEOの座を継ぐその優秀な人がわたしである可能性はとても低いですが...

 

安月給でも3年間働き続けた理由は?

とまあ色々カオスな状態なうです。

 

転職せずに、新卒入社したITコンサル企業に残っていれば(かつ順調に昇進していれば)、もしかしたら今頃年収1,000万円以上だったかもしれない。転職した当時はまだ若かったこともあって、同期とのお給料の差はそこまでありませんでしたが、社会人6年目ともなると、前職の同期とのお給料の差がどんどん開いていく...

 

そんな中で、「あのとき転職しなかったら今頃リッチだったのになあ」なんて思ったりはしますが、コンサルから事業会社に来たからこそ学べたことはたくさんあるし、転職そのものに後悔はありません。

 

ただ、今後も今の会社で今のお給料のまま働き続けるかといったら、それはまた別の話。転職するか否か考える前に、まずはそもそもなんで3年間も今の安月給の環境で働いてこられたのか(そのモチベーションの源泉は?)について考えてみました。

 

今のスタートアップで3年間働いてこられた理由は、①裁量の大きさ、②ポテンシャルを信じてくれるところ、③この人達に成功してもらいたいという気持ち、の3点です。

 

①「裁量の大きさ」が魅力

裁量の大きさに関しては、裁量が多い(というか裁量しかない)からこそ楽しいことも大変なこともあり、裁量の大きさと大変さは比例するんだなあ、自分でなんでも決められるのはいいことばかりじゃないんだなあとつくづく感じました。ただ、上から言われたことだけを粛々とやるより、自分がよかれと思ったことをやれるので、日々やることに対する納得感はあります。裁量がない環境よりは、裁量がある環境の方が考える機会に恵まれて面白いなあとつくづく思います。

 

②「ポテンシャルを信じてくれるところ」が魅力

ポテンシャルを信じてくれるところに関しては、結構グレーゾーンです。笑

というのも、「君はCMOになれるよ」とか「いっそCEOになるかい」的なことを言われることもあれば、会社全体でうまくいっていないときは「マーケティング担当ならこうあるべき」とか「期待値を超えるためにもっと時間も努力も費やすべき」とか、「今までは君に価値を感じていたけど、今回初めて価値を見失ったよ」みたいな、今から振り返るとコンプラ的に危なくないかいと思えなくもないような言葉も投げかけられました。だから、「期待されてるから頑張る」みたいな、他人の期待をモチベーションの源泉にすることはだいぶ危険ではあるのですが、キャリアにしろ恋愛にしろ、何事においても「期待してくれない人より期待してくれる人のために頑張りたい、期待に応えたい」みたいな心理はあると思います。

期待がプレッシャーになることもありますが、ほどよい期待はほどよいスパイスとなるのかなあと思います。たぶん1番いいのは、「期待してるけど失敗してもいいよ」ということ。成功するに越したことはありませんが、成功するためにはそれだけトライしなきゃいけなくて、トライするからには失敗ももちろん伴う。

資金(=残された時間)が限られているスタートアップでは、「期待してるけど失敗してもいいよ」みたいなおおらかなことは言えたものでもないのかもしれませんが、自分が将来上司になったときには、なるべく「期待してるけど失敗してもいいよ」ってことを伝えられる上司になれたらいいなあと思います。たぶん上司としては、失敗したときのプランBみたいなのを考えて対策する必要はあるのだろうけれど。

 

③「この人達に成功してもらいたい」が魅力

職場によっては、ぶっちゃけ「プロとしては尊敬できるけど、人としては尊敬できない」みたいな人がいると思います。職場によってはというより、どの職場にもいるのかもしれませんが。

 

ただ、今の会社(社員3人笑)では、人として尊敬できるというか、人として好きという気持ちが強いです。ポイントは、多分「オープン」と「フェア」。会社の飲み会で、上司や同僚の悪口を言ったり、あることないこと噂したりといったことはよく見る光景?かと思います。でも、今働いている会社では、そんなことは一切ありません。もし何か気に入らないことがあったら、陰口をたたくのではなく面と向かって相手に言うべき。それに誰かをえこひいきすることもなく、フェアに接する文化が気持ちいいなと思います。

 

会社の採用においては、採用する側にとっても採用される側にとっても「カルチャーフィット」が重視されますが、まだまだ初期段階のスタートアップにとっては、もはや会社のカルチャーが存在しない。厳密に言うと、初期の立ち上げメンバーの人となりが会社のカルチャーをつくる。だから、今の会社の「オープン」で「フェア」な文化は、きっと社長と共同設立者の2人が作り出したものなのかな、と思います。

 

ある程度の愚痴はストレス発散とかガス抜きという意味で大事ですが、個人的に陰口とか嫌いだし、ゴシップばかりの飲み会はほんとに興味ない。誰さんが誰さんと不倫したみたいな異性関係のウワサも聞きたくないし、そもそもそんな人達と働きたくない(プロフェッショナルな付き合いに個人的な趣向は持ち込むべきではないかもしれませんが)。

 

社会人になってからいろんな大人の闇を見てきたからこそ、今の会社のカルチャーは本当にいいなあと思うし、そんなカルチャーをつくった社長と共同設立者の2人には成功してほしいなあと思うのです。

 

ただ、成功してほしいからこそ、自分よりもっとシニアで経験のある人を雇った方がうまくいくんじゃないかとかも思うのですが、安いお給料で経験値豊富な人を雇うのも至難のワザなので、自分がメキメキ成長することが1番いいのかなあとも思ったり。

 

※「この人達に成功してほしいから頑張りたい」みたいな気持ちをモチベーションの源泉とすることも、危険ではあります。だって、相手が変わったり衝突したりしたときに、一気にモチベーションを失ってしまうから(実際、社長とほぼ2人3脚で仕事する中で、意気投合することもあれば、衝突することもあります。社長としては意図的に「喧嘩できる関係性を築く」ということを意識していたのかもしれませんが...)

 

だから、プロとしてのモチベーションの源泉は、誰かのためにうんぬんというよりは、自分がやるべきだからやるのである、みたいな割り切りが必要なんだろうなあとは思います(たとえば極端な例ですが、医者の仕事は患者を治療すること、だからもし仮に患者が犯罪者だったとしても、医者はプロとして治療すべきである、みたいな)。

 

ただ、人間である以上、やっぱり誰かのために頑張りたいみたいな気持ちはあって自然だし、あった方がより頑張れる気はします。ベースは「プロとしてやるべきだからやる」という心持ちだとしても。

 

「オープン」と「フェア」というカルチャーに加えて、「言いにくいことも言う勇気」みたいなところも、今の環境が好きな要素の1つ。社長は自分よりひと回り年上ですが、普段の会話は英語ということもあって(社長は香港系カナダ人)、フラットになんでも言い合える関係性。10歳以上も年が離れている中で、そして普段は年上の人に対して丁寧に接してしまう自分にとって、「これを言ったら相手が傷つくんじゃないか」みたいな繊細なことも言えるようになったことは、ほんとに奇跡的なこと。相手が傷つくかもしれないけれど、相手のために、チームのために、言う。これって、本当の意味での誠実さだと思います。そしてこんな関係性を築くのには時間もかかるし、必ずしも誰とでもこういう関係性を築けるわけではないという意味では、今の会社に残ってフルコミットすることもアリなのかなと考えてみたり。

 

今のスタートアップに残る?残らない?

ということで、今のスタートアップに残る理由と、残らない理由を考えてみました。

 

<今のスタートアップに残る理由>

① 可能性を感じるから(諦めるには早い?)

② なんでも言い合える関係性だから(なかなか他では築けない)

③ いろいろ任せてもらえるから(まだまだ成長できる余地はある)

 

<今のスタートアップに残らない理由>

① 経済的基盤を築きたいから

② 転職するなら今だから(なかなか自分から何かをやめることが苦手、今がチャンス)

③ 若干の限界を感じるから(やれることはやった)

 

残る理由と残らない理由を書き出したところで、比べられるわけではなければポンと答えが見つかるわけでもありませんが、もやもやを書きだしてはもやもやするサイクルを繰り返していれば、いつかパッと霧が晴れるはず...!

 

安定な収入を求める自分と、極めて困難な状況で挑戦したいという無邪気な自分がせめぎあう中で、どちらが勝つのかはまだわかりません。ただ、もし転職するとしても、社会的に地位も知名度もある大企業にはあまり興味がなくて、どちらかというと今みたいに裁量をもってチャレンジできる環境(ただフェーズはもっと熟していてお給料も今より高い)みたいな急成長中のスタートアップに行ければ1番いいかなあとは思っています。ステータスにはこだわらないけれど、経済的なスタビリティを得ることは自分の精神衛生上大事。ハングリー精神もよいですが、経済的に色々苦労した学生時代を思い出すと(そしてたくさん学費につぎ込んでくれた家族や自分の子供(まだ予定はありませんが)のことを想うと)、それなりの貯金と経済力はやっぱり必要だなあと思うのです。

 

まあそんなこんなでキャリアについては絶賛お悩み中みたいな感じですが、あたたかく見守っていてくだされば...!キャリアについて悶々としている方、ぜひお話ししたいです!笑

 

さいごに:

最近いろいろ悩ましいのですが、そんな中でこの菅田将暉さんの「ロングホープ・フィリア」という曲に励まされています。よければぜひ聴いてみてください!

www.youtube.com