みなさんは、「欲求」と聞いて何を思い浮かべますか？
先日友人が教えてくれた、人間の59の欲求。
どの欲求が当てはまるかは人によって異なる＋当てはまる欲求は複数以上あってよいそうなのですが、幸せのカギは、自分にとって大切な欲求がどれだけ満たされているか、とのこと。
この「人間の59の欲求」という概念は、自己理解、他己理解、そして何よりシナリオにおけるキャラクターづくりのヒントにもなると思ったので、この記事で紹介します！
(1) 優越系の欲求
1 自尊欲求「自分を認めて、自尊心が傷つかないようにしたい」
2 競争欲求「他人と争いたい」
3 優越欲求「他人よりも優れていることを証明したい」
4 攻撃欲求「武力を使って、相手を攻撃したい」
5 反発欲求「やられたらやり返したい」
6 流行欲求「流行の先端のモノを手に入れたい」
7 自己顕示欲求「注目を集めて、みんなの評判になりたい」
8 指導欲求「リーダーシップを発揮して、集団をまとめたい」
9 名誉欲求「社会的に名誉のある地位につきたい」
10 支配欲求「人に指示や命令をしたい」
11 権力欲求「社会で活躍できるような、地位と権力が欲しい」
(2) 感情系の欲求
12 愛情欲求「愛する人のために行動したい」
13 恋愛欲求「好きな人の望みを叶えて、その人から好かれたい」
14 愉楽欲求「みんなと一緒にワイワイ騒ぎたい」
15 自由欲求「誰にも縛られることなく、自由な生活をしたい」
16 自己表現欲求「自分の個性をアピールしたい」
17 不満解消欲求「ストレス解消のために、思い切り気分転換したい」
(3) 活動系の欲求
18 達成欲求「困難を乗り越えて目標を達成したい」
19 内罰欲求「自分に悪い点がないか、反省したい」
20 自己成長欲求「自分自身を充実、成長させたい」
21 持続欲求「最後まで根気よく続けたい」
22 自己実現欲求「人生計画をしっかり立てて、日々努力したい」
23 知識欲求「勉強して知識を増やし、多くのことを学びたい」
24 自己主張欲求「自分が正しいと思ったことは主張したい」
25 批判欲求「人が悪いことをしたときは指摘して正したい」
26 趣味欲求「生きがいのために、趣味を持ち続けたい」
27 感性欲求「美しいものを見たり聴いたりして、感動したい」
28 理解欲求「ものごとの因果関係を理解したい」
29 他者認知欲求「他人の性格やプライベートを知り、理解したい」
30 好奇欲求「新しいことや、珍しいことを経験したい」
(4) 人間関係系の欲求
31 秩序欲求「社会生活において、規則やルールを守りたい」
32 援助欲求「困っている人の世話をしてあげたい」
33 集団貢献欲求「所属している集団のために、全力を尽くしたい」
34 社会貢献欲求「住みよい社会を作るために貢献したい」
35 教授欲求「人に教えたい」
36 自己認知欲求「自分の性格を知り、理解したい」
37 承認欲求「できるだけ多くの人から好かれたい」
38 自己開示欲求「親しい人に自分のことを知ってほしい」
(5) 保身系の欲求
39 屈辱回避欲求「人前で笑われたくない」
40 同調欲求「人と同じことをしたい」
41 嫌悪回避欲求「人に嫌われたくない」
42 批判回避欲求「人から批判されたくない」
43 服従欲求「人の指示に従って行動したい」
44 優位欲求「自分よりも劣った人と仲良くしたい」
45 譲歩欲求「争いを避けるために譲りたい」
46 安心欲求「失敗しそうなことを避け、安心なほうを選びたい」
47 気楽欲求「無理をせず、のんびりと人生を送りたい」
48 挑戦欲求「危険なことでも挑戦したい」
49 安全欲求「身に危険が生じるような、恐ろしいことを避けたい」
50 拒否欲求「嫌いな人とは付き合わないようにしたい」
51 金銭欲求「お金を確保したい」
52 生活安定欲求「安定した生活を送りたい」
(6) 協調系の欲求
53 依存欲求「誰かに助けてもらいたい」
54 親和欲求「友達と交流を深めたい」
55 協力欲求「仕事や活動はみんなで分担して、協力し合いたい」
56 恭順欲求「信頼できる指導者に従いたい」
57 孤立欲求「できるだけ一人でいたい」
58 自己規制欲求「規則正しい生活を送りたい」
59 迷惑回避欲求「人に迷惑をかけないようにしたい」
さてさて、いかがでしたか？
人間の「三大欲求」として有名なのは、「睡眠欲」「食欲」「性欲」ですよね。
三代欲求はあくまでも生理的欲求ですが、それ以外の欲求も網羅したのがマズローの欲求5段階説にある「生理的欲求」、「安全の欲求」、「社会的欲求」、「承認欲求」、「自己実現欲求」。
最近では、「生存」「関係」「成長」を「三大欲求」とするERG理論という概念（アメリカの心理学者が提唱）もあるそうです。
欲求の数は分類しようと思えばそれこそ数え切れないほど挙げられそうですが、自分の人生の生き方を考える（=自分の北極星をみつける）上で、欲求をもとに考えてみるのも面白いかもしれません。
さいごに
わたくしごとですが、4年前に書いた記事で「ダンサーみたいな生き方がしたい」との結論に至った理由は、回避欲求にあったのかもしれません。
というのも、「世界を救う」だったり「誰かのために人生を捧げる」だったり、使命感や利他精神ドリブンな人ってすごいなあと思いつつ、いつしか自分は誰かのためだけに人生を捧げることを恐れるようになっていました。
それはきっと、「誰かのために尽くしても報われないことがある」ということを今までの人生で実感してきたからかもしれません。
誰かのために尽くしても空回りしたり、ありがた迷惑だったり、意図しない結果になってしまったり... 何より相手が喜んでくれなかったとき、相手を責めずに「自分が好んでやったことだから」と大人の片づけ方をする懐の深さが自分にはありません。
でも、だからといって私利私欲にまみれて誰かのために何もしないのも違う気がする。
そんなもやもやから生まれたのが、「ダンサーのように生きる」という考え方なのですが、まさにこの考えの根底にあるのは「人のために尽くして空回りすることを回避する欲求」みたいなものがあるのかもしれません。
人のために尽くすことだけではなく自分も楽しむという考えが根底にある「ダンサーのように生きる」という生き方を、自己中心的でわがままなものかと思った時期もありました。ただ、「人間の59の欲求」という概念を知って、なにかを回避したいと思う欲求もまた人間たらしめるものであり、だからこそ自分にとって心地いいバランスや形で自分も周りもハッピーにできるよう努めていけばいいんだと思えるようになりました。
友人が教えてくれた「人間の59の欲求」という概念が、みなさんの人生、そして創作ライフに役立ちますように！
ではではっ！
