みなさんには、叶えたい夢がありますか?
主人公が夢を追いかける系の映画は好きですか?
人は、頑張っている人を見ると応援したくなるもの。
口だけで行動していない人は胡散臭いかもしれませんが、自分には到底できないような血に滲む努力をしている人を見ると、畏怖の念に駆られるのではないでしょうか。
主人公が夢を追いかける系の脚本を書こうと思い、王道の物語構成についてネット検索していたら、面白い法則を見つけました。
それは、夢が最終的に叶うかどうかに関わらず、主人公は夢を追いかける過程でとある宝を手に入れる、との法則です。
この記事では、夢を追いかける過程で手に入れられる宝とは何かについて書きます。
映画の世界に限らず、現実の世界にも通づるものだと思うので、夢がある人もない人も、現在進行形で夢を追いかけている人も追いかけるのを辞めた人も、夢をもつべきか、夢を追いかけるかどうか悩んでいたら、ぜひ読んでみてください!
夢を追いかける主人公は、最後に何を手にするのか?
Hulu U35のクリエイターズチャレンジに応募しようと思い、脚本のお勉強をしていたところ、たまたまこちらの記事を見つけました。
↓
物語の主人公は、ハイスペックなことが多いそう。
でも、能力が高いにも関わらず夢を実現できていない。
(それだけ野望が大きいということでしょうか?)
そんな中、夢を叶えるために行動に移す主人公。
たとえば『カールじいさんの空飛ぶ家』では...
主人公のカールは、亡き妻との長年の夢だった「世界一周旅行」を実現するため、妻との思い出が詰まった家に風船をつけて無茶な旅に出ようとします。
そんな中、カールはボーイスカウトの少年に出会います。
少年は、冒頭ではカールの足手まといにもなりかねない厄介者ですが、次第にカールの夢を叶えるための助っ人役となっていきます。
2人で旅をする中で、次第に少年はカールにとってかけがえのない存在に。
しかし、そこでカールは気づくのです。
夢が実現したら、少年との絆はそこで解消されてしまうと。
主人公は、夢を選ぶか、絆を選ぶか、岐路に立たされることになります。
そこで、主人公は夢を選びます。
しかし...
自分にとって本当に大切なものは、夢なのか?それとも夢を追いかける途中で出会った厄介者との絆なのか?
葛藤にさいなまれる中で、最終的に主人公が下す決断とは...
そう、絆を選ぶのです。
あと少しで夢を実現できる、というところで。
しかし、主人公に悔いはありません。
なぜなら、その絆は、夢よりも価値のあるものだと気づいたから。
夢を追いかけることは悪なのか?
夢を追いかけることで周りとの関係をおろそかにしてしまっては、元も子もない。
この記事のおかげで、そんな教訓を改めて教えてもらった気がします。
かの有名なSteve Jobs氏も、亡くなる直前に思ったことは、「もっと娘との時間を大切にすればよかった」だそうです。
映画でも実世界でも、孤独な成功者という人を見かけます。
お金持ちで物質的には恵まれているけれど、心にはどこかぽっかり穴が空いている人。
人生最後の日に、トロフィーに囲まれて死ぬのか、大切な人たちに囲まれて死ぬのか。
自分は(というかほとんどの人は)後者の方が幸せだと思うのではないでしょうか。
でも、人間とは愚かな者で(いえ、わたしが愚かなだけかもしれません...)、ついつい夢を追いかけることに憧れを抱いてしまいがち。
わたしは双子座で二面性があるせいか、心の中で常にとある葛藤があります。
それは、挑戦したいと思う自分と、挑戦したくないと思う自分との葛藤です。
挑戦することは楽しいけれど、周りの人との時間を犠牲にして1人で何かに打ち込んでいると、虚しくなるんです。
かといって、挑戦せずにゆったりと過ごすだけというのもなんだか性に合わなくて。
自分の夢があるのってかっこいいし、自分の夢を追いかけてみたいと思う自分。
自分の夢をひたすら追いかけるより周りの大切な人との時間を育んだ方がよいのでは、と思う自分。
そんな葛藤が常に心の中にあるのですが、主人公が夢を追いかける系の映画に通づる法則(=主人公が夢を追いかける旅路で手に入れる本当の宝は、夢そのものではなく、その過程で出会った仲間)を知ったとき、すごくしっくりきました。
わたしは「出る杭は打たれるなら、一緒に出ようよ」という自分で発案した言葉が気に入っているのですが、まさに「みんなで夢を追いかける」からこそ人生は素敵なものになるんだろうなあと思ったりします。
あと、友人が最近教えてくれたマザーテレサの言葉で、響いた言葉があります。
それは...
神様は私たちに、成功してほしいなんて思っていません。ただ、挑戦することを望んでいるだけ。
夢を追いかけたり挑戦したりすることは、決して悪じゃない。
もし夢や挑戦にわくわくするなら、やるに越したことはない。
家族がいるから... とか、子どもが生まれたから... とか、そういうのは、自分の夢よりも周りの人を優先しているいい例かもしれないけれど、自分の欲を制して実際に周りの人を思いやれるのは素晴らしいことだけれど。
もしかしたら、夢や挑戦を諦める理由というより、夢や挑戦を諦める言い訳かもしれない。
タイミングとかはもちろんあると思うけれど、周りの人からしたら、自分を理由に夢を諦めてほしくないと思うはず。
わたしが現時点で出せる最高の答えは、夢を諦めることでもなく、大切な人と過ごす時間を削って夢を追いかけることでもなく、大切な人と一緒に夢を追いかけることかなあと...!
(夢を一緒に追いかけているうちに、大切な人になっていくのかもしれませんが...!)
ではでは、おやすみなさい!