人生に何を望むか(=生きる上での希望)は、人によってさまざま。
この記事では、自分が人生に何を望むかを模索する上で、「どこに自分の名前を遺したいのか」という切り口で考えてみました。
ある人は快楽を望み、ある人はモテることを望み、ある人は家族とのささやかな幸せを望み、またある人は自己実現を望む。マズローの欲求5段階では、とあるレベルの欲求(たとえば快楽)が満たされたら、次のレベルの欲求を求めるようになるとありますが、人によっては「とある欲を一生求め続ける」のかもしれませんね。欲深い人というか、その欲に対して強いこだわりがある人の場合は。
で、「私は快楽を望んでいます」って結論に至った人は、「じゃあ遊んで暮らせるだけの稼ぎがあればいいか」とか「遊んで暮らすためにたくさん稼ぐぞ!」みたいな行動が生まれるだろうし、「私は自己実現を望んでいます」って結論に至った場合は「自己実現のためにはあれとこれをやって...」みたいな行動が生まれるだろうと思います。
でも、マズローの欲求5段階ベースで考えてしまうと、なんだか意識高い系と意識低い系で人間を二分化するだけというか、面白味がないので、今日は別の切り口で「自分は人生に何を望むのか」ということを考えてみたいと思います。
え?なんでかって?
そりゃあ、生きる上で何を望んで追い求めれば、死ぬときに後悔しないのかっていうことを発見するために... という真面目くさった回答は置いておいて、早速スターティン!(強引)
人は「自分の名前を遺したい生き物」という仮説
お前誰だよって突っ込まれるかもしれませんが(サイトウさんです)、人間って、自分が生きた証、自分が地球に存在したという証を遺したいのではないでしょうか。
人がSNSで自分の写真を投稿したり、自分の意見を共有したり、自分の経験を本に書いたり、自分の気持ちを歌やアートに込めたりする理由はたくさんあるけれど(そもそも大した理由なんてないかもしれないけど)、無意識的に自分の存在を世に示したいみたいな想いがあるのかなあと思います。
どこに自分の名前を遺したいのか
さてさて、「どこに自分の名前を遺したいのか」と考えたとき、わたしは「大切な人の心に自分の名前を遺したい」と思いました(クサい発言にぶるぶるされた方、安心してください。自分も背筋がぶるぶるしました)。
最近はよく「キャリア開発」とか「市場価値」みたいな言葉を聞くようになりました。転職サイトをポチッとなすると「あなたの市場価値を測ってみませんか?」ってキャッチコピーと一緒に「市場価値シミュレーター」みたいなものが出てきたり(シミュレーター自体はありがたい機能です。全然批判する気ないです!)、電車では「私/俺のキャリア、ほんとにこのままでいいのかな?」みたいな広告を見かけたりします。
「成功を求めがちな社会」と「成功を目指しがちな人達」という構図は今に始まったことではないのかもしれないし、何をもって成功と考えるかは別として、生きていくためには、一定のスキルを武装して、一定の時間働いて、一定の経済基盤をつくるということは必要。少なくとも若いうちというか、一定の資産を構築して資産運用だけで生きていけるわ!みたいになるまでのうちは。
なので、成功なり高給与なりを求めて働く(生きる)ことについてはまあ大事だよねって感じだし、社会に認められる三種の神器(富、名誉、栄光)を追い求めたいと思う気持ちも、自己実現的な欲がある人にとってはまあ大事だよねって感じではあります。
だから、社会に認められる三種の神器(富、名誉、功績)を追い求めることについてはいいんじゃないって思うのですが、社会に認められる三種の神器(富、名誉、功績)だけを追い求めたときに、よく聞く「カネはあっても愛がない最期」を迎えることになるのかなあと...
さて、ここで本題です!(遅い)
自分の名前をどこに遺したいのかって考えたときに、あなたならどう答えますか?
次の選択肢の中から、どれが一番ビビッと来ましたか?
<自分の名前を遺したい場所>
A. とある一流企業の役員紹介ページ
B. ノーベル賞やオリンピックなど、権威ある賞の受賞者一覧ページ
C. 歴史の教科書
D. ギネス世界記録
E. 創作物(自分が手がけた音楽、絵画、小説、映画、建築物など)のクレジット
F. 面識はない誰かの心
G. 大切な人の心
みなさんは、どこに自分の名前を遺したいですか?
答えは複数でもいいし、答え同士で重なる部分もあるけれど(たとえば音楽は、面識はない誰かの心に遺ることができる)、自分の場合は、Aには名前があるけどGには名前が遺らないような人生はいやだなって思いました(そもそもAに名前を残すほどの実力も実績もないくせに調子乗んなって感じですが...笑)。
どこに自分の名前を遺したいのかは人によるとは思いますが、やっぱり自分の名前がインク文字として紙に印刷されるよりも、人の心に遺ってふとした瞬間に思い出してもらえる方が嬉しいなあと個人的には思います。
さいごに、ドイツの哲学者の言葉でお気に入りの言葉を... ↓
Success is not the key to happiness. Happiness is the key to success. If you love what you are doing, you will be successful.
by Albert Schweitzer
ではでは、長い長いたわごとにお付き合いいただき、ありがとうございました。
あでぃおす!