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北極星のみつけかた

ドラマ『姉ちゃんの恋人』でグッときたセリフ・シーンまとめ

脚本を学ぶ身として、『姉ちゃんの恋人』でグッときたセリフ、シーン、大道具/小道具をピックアップしてみました!

※よかったら、ドラマ主題歌の「brand new planet (by Mr. Children)」を聴きながらどうぞ!⇒ Mr.Children FNS歌謡祭Brand new planet - YouTube

 

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『姉ちゃんの恋人』でグッときたセリフたち

 

第1話

ホームセンターでのクリスマス企画についてのミーティング。

1人1人意見をシェアしあう場での、真人のセリフ。

真人「クリスマスって、幸せの象徴みたいなところあって。キラキラしてて。で、もちろんそれでいいんですけど、なかなか、あんまりキラキラばっかりしてると、1人だったり、寂しかったり、なんか辛い思いとか持ってると、目をそむけたくなるっていうか、そういうのもあって。なんか、そういう人も、ちょっと、触れたいなあ、とか、見に行きたいなあ、とか思えるような、そういうクリスマスだったらいいなあって」

 

コンビニ前で桃子とみゆきが2人で語り合うシーン。

ご時世にのっとったやりとりや、20代後半の女子が共感できるやりとりが印象的。

みゆき「うちなんか、あの、国から来た10万あるじゃん。なんとか私の分くすねようとしやがって。最低だよ、最低」

桃子「うん、そりゃ最低だ」

みゆき「ありがとう。もうそういうとこ好き。そういうこと言うもんじゃないよ、とか言わないから好き」

桃子「恋しとらんの?おらんの?会社には」

みゆき「何弁?それ」

桃子「わかんない」

みゆき「会社にはいない」

桃子「ん?他にはいるんだ?」

みゆき「うーん。もっといない」

桃子「なんだそれ」

みゆき「そっちは?」

桃子「ないよ」

みゆき「そうかあ。いないかあ~」

桃子「いないねえ...」

みゆき「いないねえ...」

桃子「なんかこう、心が通じる人がいいなあ。なんか、心の根っこっていうかさ。分かり合えるっていうか、同じっていうか。いたらいいなあ。そういう人」 

 

第2話

真人が運転する車に乗って、お客さんに商品を届けにいく桃子。

しかし、両親の事故がきっかけで、車に対してトラウマを抱くようになった桃子は、途中で降ろしてほしいという。

そんなときに真人が桃子にかけた言葉(真人自身が何かのトラウマを抱いていそうなキャラクターだからこそ、言葉に深みがでています)。

 真人「克服なんて簡単にできることじゃないから。だからもうやめなよ。そんなの。やめな」

 

第4話

カフェで、和輝がみゆきに突然「付き合お!」と告白。

そのときのみゆきの返しがリアルで面白い!

みゆき「すごい年上の男の人がさ、若くて可愛い女の子と付き合ってると、なんか自慢げっていうか、どうだ、みたいな感じになってさ、周りもさ、なかなかやるなあみたいなさあ、感じになるけど、なんで年上の女が若いかずきみたいなのと付き合うと、うーん、みんなに嫌われるっていうか、うーん、なんか、嫌らしい~!みたいな感じになるのって、なんでですかって。私は誰に質問しているんでしょううう」

和輝「気にすんなよそんなの」 

 

初めてのWデートでウキウキが抑えられない日南子さん。

スキップして歩いてたかと思えば、停車中の車のサイドミラーで髪型チェック。

すると、ドライバーのおじさんがむくっと起き上がって日南子さんを一瞥。

そんな日南子さんを見てくすっと笑う桃子。

日南子さん「なんかあれだよねえ。私痛い感じだった?」

桃子「何言ってんですか!かわいかったですう!」

日南子さん「えええ?」

桃子「大体、痛いとかいう言葉嫌いなんですよね。いいじゃないですか自分が楽しかったら!あれでしょ?年齢それなりにいった女の人とかがこうはしゃいだりすると「ああ痛い!」とかいうわけでしょ?何が悪いっていうんですか?誰にも迷惑かけてないしなんだよ痛いって。頑張って生きてきてさあ、たまにはしゃいだりして何が悪いっていうんですか。うるせえよって話ですよ!あああとれ、あれですよあれ、さっきもね、ネットで見たんですけどね、歳を重ねた女の人がね、「劣化した」とか言いやがってね。冗談じゃないから!書いた奴出てこいよ!お前は年とっても変わんねえのかと!顔見してみろよじゃあと。出てこいや!」

日南子さん「桃子お。結婚して~~~!」

 

Wデート中に、2人きりで語り合う悟志さんと日南子さん。

日南子さん「どういう... どういう人が好き?女性」  

悟志さん「ああ~... これいうとがっかりされるかもしれないけど」

日南子さん「へえ、そんな答え?」

悟志さん「俺が好きなのは、俺のことを好きでいてくれる人?」

日南子さん「へえ~。ほお、なるほど」

悟志さん「それが1番かな」

日南子さん「なんで?」

悟志さん「よくほら、理想のタイプみたいな人が現れて、でも全然俺のことなんて興味なくって、でもこう、振り向かせてやるぜ!みたいなのあるじゃん」

日南子さん「うん」

悟志さん「そういうの苦手?」

日南子さん「へえ~?」

悟志さん「家の中であんまり愛されてなくてさ。誰にも。みんな俺のこと、俺のことっていうか、俺の存在?をみんなうとましくっていうか、なんで生まれてきたんだよみたいな感じだったからさ。だから、俺のことを好きだって思ってくれる人が好き... かな?」

日南子さん「(涙しながら)なんだろ...」

悟志さん「(ハンカチを差し出しながら)はい」

日南子さん「いのっちか!」

悟志さん「え?」

日南子さん「あ、いや、すみません。これ、洗って返しますとか言って、そのまま宝物にしてもいいですか?」

 

Wデート中、真人に告白する男前の桃子。

桃子「吉岡さんは、私と付き合った方がいい!(笑って照れ隠ししながら)告白は、以上で~す」

 

第5話

バーで語り合う日奈子とまひる

2人の会話がリアル。

まひる「女はさ、ある程度、私達くらいの年になるとかなあ?ほらこう、立場でグループ分かれちゃうじゃん?なんとなく」

日南子「それはあれよね、大きく言うと、結婚してるしてないに分かれるってことよね」

まひる「厳密にいうと、結婚してる中にも、子供がいるいないに分かれるけど、大きく言うと、してるしてないの2つに分かれる」 

日南子「うん、うん、うん」

まひる「なんかね、私はその全部持ってる方の中にいるんだけど、「自分たちって勝ち組だよね!」みたいな空気はあんまり好きじゃないんだよね。あ、私は今幸せだと思ってるよ?でも、私が幸せなのは、結婚して子供がいるからじゃない。そうなんだけど、違う」 

日南子「ん?ちゃんとわかりたい。どういう意味?」

まひる「つまり、私が幸せなのは、夫がいるからじゃない。好きになった人に好きになってもらって、一緒に暮らしてるから幸せなの。私が幸せなのは子供がいるからじゃない。うちの子が世界一素敵で大好きだから幸せなの。何かに属してるから幸せなわけじゃない。伝わった?」 

日南子「うん、わかった。なるほどねえ。え?ていうかあんたむちゃくちゃ幸せじゃん!」

まひる「うん!」

日南子「あらやだ、この子ったらいつの間に!(まひるの頭をぽんと叩く)」

まひる「ああ~。いたた。でもさ、ほら、何かを得ると何かを失うから、そういうことはあるよ」

日南子「そうか。うん。だねえ」

まひる「男たちの方がさ、そのあたり上手いことやってると思うんだよねえ。結婚してるしてないとかで、そんな小競り合いしてないし。悔しいんだよねえ、私はそれが。女もそうなりたいよ。こう、認め合うっていうかさ。幸せのカタチは1つじゃないってことを。女もそうなれると思うんだよ。なりたいんだよ」

 

第6話

桃子と桃子のおじさんがコンビニ前で語り合うシーン。

真人の保護司でもあるおじさんは、大事な桃子が真人のことを好きだと知り、2人が恋人になることを支持すべきか反対すべきかで揺れ動く。

しかし、桃子はまっすぐなまなざしでおじさんに対してこう告げる。

桃子「私が自分で決めるから、おじさんは、私が決めたことを応援して。お願い」

おじさん「わかった」 

 

真人と悟志が仕事の休憩中に2人で語り合うシーン。

真人の過去を知っている悟志は、桃子のことで真人が苦しんでいることを悟る。

そんな悟志が真人にかけた言葉は...

悟志「あると思うんだ。人間にはさ、逃げてもいいときって。いや、むしろ我慢しないで逃げろってときもさ、あると思うんだ。でも真人にとってそれは今じゃない。今は逃げちゃダメだ。絶対にダメだ!乗り越えるんだ。わかるよな?」 

 

コンビニ前で語り合う桃子とみゆき。

真人の過去について桃子が打ち明けたとき、みゆきは...

みゆき「好きなんだ。それ聞かされても」

桃子「うん、だと思う。でも正直、どうしたらいいかわからない気もするけど。好き。うん、好き。応援してくれる?」

みゆき「しない」

桃子「え?」

みゆき「悪いけどしない。反対する。別に私が反対したからって、私の言うことを聞かなくたっていい。でも私は反対する。必要なんだよ、あんたにはさ。反対する人が」

桃子「なんで?」

みゆき「こういうとき、親だったら絶対反対する。「好きなら仕方ない」とか言わないの。私も、親なんていてもいないようなものだし。でも、きっとそうなの。嫌われても、悪役になっても、反対するの。親は。あんたのことを思って。おじさんがそんな困ってるんだったら、私しかいないじゃん。でも必要なんだよ、そういう人は。そういう人がいるからさ、その人を説得するには、納得させるには、幸せになるしかないの。わかる?だから私は反対する。そんな奴やめとけ!悔しかったら、私に「だから言っただろ~」って言われないようにしな」

 

元気のない桃子を心配する日南子。

日南子、まひる、桃子の3人で鍋パを開催したとき...

日南子「2種類の仲間がいると幸せなんだって。人は」

桃子「2種類?」

日南子「うん。なんか辛いことがあったときに、1人はなんでも打ち明けられる人。で怒ったりもしてくれてね。でもう1人は、なんにも聞かずに、バカやって一緒に笑ってくれる人」

桃子「なるほどねえ」

日南子「なんでも打ち明けられる人はいる?」

桃子「はい、います」

日南子「うん、素晴らしい。じゃあ私達はバカ担当だ!」

 

自分の過去を桃子に打ち明けた上で、自分は桃子のことを幸せにはできないから付き合えないと、桃子の告白を断った真人。

釈然としない桃子は、真人を誘う。

観覧車に乗る桃子と真人。

真人が自身の過去にまつわる真実を話した後、桃子は...

桃子「撤回します。さっき言ったこと、撤回します。恋人になれないの、わかりましたって言ったけど、撤回します。もっと、もっと、もっと、好きになっちゃいました。ごめんなさい。なっちゃいました」

真人「(感極まってすすり泣く)」

桃子「一緒に泣こう。ね?一緒に笑おう。ね?私の恋人になってください」

(観覧車が終盤に近づきベルが鳴り...)

真人「もう一周しようか」

 

第7話

真人と付き合うことにしたことを、弟に報告する桃子。

素直に喜ぶ 弟だったが、桃子が真人の過去を告白すると、険悪ムードになる弟。

朝輝「姉ちゃんは、幸せになれるの?それで」

桃子「うん、なる。必ずなる。あの人を幸せにするし、私もなる。一度やってしまったことを繰り返すんじゃないかっていう人もいると思うんだ。でもね、吉岡さんは違うと思う。1度人を傷つけてしまって、辛い思いを本人もしたから、だから優しい。だからもう2度と人を傷つけたりしない。そういう人だと思う。私はそう信じる。でもね、世界っていうか、世の中って、そんなに優しくはないと思うんだ。残念だけどさ。だから姉ちゃん、悔しい思いをしたりすることあると思う。時々キツいこともあるかもしれない。そのときは... そのときは... そのときは... 助けてください。お願いします。姉ちゃんの味方でいてください」

和輝「わかった。わかったよ姉ちゃん。ずっと姉ちゃんが俺たちのこと守ってきてくれたもん。今度は俺たちが姉ちゃんを守る。何があっても。世界中が敵でも、俺たちだけは味方だから」

 

バーで語り合う日南子と悟志。

日南子「重いのとか嫌ですよねえ?」

悟志「重いとか軽いってわかんないな、あんまり」

日南子「そうなんだ。じゃあ悟志さんは、付き合った女性がすごく束縛が強かったり、「離れるの嫌だ!」みたいになったら逃げませんか?」

悟志「うーん、だって束縛とか一緒にいたいとかって、基本的には俺のこと好きだからなわけでしょ?」

日南子「はい!」

悟志「だったら逃げないな、俺は。嬉しいし!」

日南子「へえ~。じゃ、逃げていく女性は追いますか?」

悟志「ううん。だって逃げるってことは、俺のこと嫌なわけでしょ?だから追わないかなあ」

日南子「はあ... なんであなたはそんなに愛に臆病なの?」

悟志「臆病!?気持ちがない人に気持ちを求めてもいいことないからかなあ」

日南子「そうなんだ」

悟志「うん... 人を追ったりしたことないかなあ。そこまで好きになってないのかな、それって!?」

日南子「そっか...」

(電話がかかってきて、一旦席を外す悟志。バーに戻ると日南子がいない。ハッとした悟志は、慌ててバーを飛び出し日南子を追いかける)

日南子「(バーのトイレから出てきて...)あーあっぶね。鼻毛ちょっと出てたし大丈夫だったかなあ?やっべやっべ!(バーにまだ悟志が戻ってきていないことに対し)あ、まだ電話中かな?」

悟志「(日南子が見つからず、肩を落としてバーに帰ってくると、日南子を見つけ...)なーんだいたのか!もう行っちゃったのかと思った!」

日南子「え?てことは、今、私を追った?」

悟志「あ... えっと... そうかも...」

日南子「え... てことは... え...?」

悟志「俺、どうやら相当好きみたい」

 

第8話

街で不良にからまれる桃子。

そんな桃子を守る真人。

ぼこぼこにされても殴り返さずにひたすら守ることに徹した真人。

そんなときに流れた弟・和輝のナレーション。

 和輝「大切な人、守るべき人が1人増えれば、その分、世界はいい方向に向かう。そういうことだよね」

「僕らはどんな嫌なことだって、楽しいことに変えてしまえる力を持っているんだ。それを、強いっていうんだ。そうだよね、姉ちゃん!」

 

第9話

クリスマスパーティーでの安達家のしきたりが素敵。

優輝「1年に1回、安達家では、クリスマスパーティーのときに、自分が今もってる悩みだったり、心配ごとだったり、そういうのを必ず1人ずつ言う決まりなんです。あ、でもね、言うだけ。それに対しては何も言わない。知るだけ。受け止めるだけ」 

 

悟志がバラの花をもって現れ、日南子の前でプロポーズするシーン。 

悟志「俺は、ずっと君を好きでいる自信がある。俺をずっと好きでいてください。そのためだったらどんなことだってする。結婚してください!」

日南子「本当ですか?」

悟志「ダメ?

日南子「ダメって、そんなわけ...」

悟志「お願いします!

日南子「あの、1つだけ、1つだけ条件があります!」

悟志「はい

日南子「このまま仕事続けてもいいですか?大好きなんです。ここの仕事」

悟志「よろしくお願いします。市原チーフ!」

 

最後のシーンでのナレーション。

和輝「生きるってことは、ずっと、幸せってやつに片思いし続けることなのかもしれないね。 でも片思いは切ないけど、楽しいよね。確かに今、僕らが暮らすこの星は、傷ついて弱っているのかもしれない。でも、今を生きる僕らみんなが幸せにちゃんと片思いしていれば、きっと大丈夫。この星は壊れない。そうだよね、姉ちゃん!」 

 

『姉ちゃんの恋人』でグッときたシーンたち

第1話

同窓会の招待状に「欠席」と回答してある

 

第4話

初めてのWデートでウキウキが抑えられない日南子さん。

スキップして歩いてたかと思えば、停車中の車のサイドミラーで髪型チェック。

すると、ドライバーのおじさんがむくっと起き上がって日南子さんを一瞥。

 

第9話

クリスマスパーティーで、それぞれ悩みを打ち明けるシーン。

三男の朝輝が、姉ちゃんと兄ちゃんに恋人ができて、家族がバラバラになるのがちょっと寂しいと打ち明けたとき。

かわいらしい朝輝の悩みにみんながほっこりして、朝輝の頭をみんなでわーっと撫でる。

真人は、そんなみんなの姿を遠慮して微笑んで見ているだけだったが、朝輝がわざわざ立ち上がって自分の頭を差し出し「あ、(撫でて)どうぞ」という姿がかわいい!

 

ホームセンターの社長になった悟志。

そんな悟志は自分になんて見向きもしないだろうと落胆する日南子。

そんなとき、悟志がバラの花をもって現れ、日南子の前でプロポーズするシーン。

王道すぎるけど微笑ましい!

 

『姉ちゃんの恋人』でグッときた大道具・小道具たち

大道具

もみの木のツリー

観覧車(桃子の告白に対して「Yes」という代わりに、「もう一周しようか」と言って手を繋ぐ)

 

小道具

壊れた椅子(真人の母が、道端に捨てられていた椅子を持って帰ってきて、真人に直してほしいと頼む。椅子は、桃子のおかげで修復されつつある真人の比喩でもある)