北極星のみつけかた|yuzubaby

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北極星のみつけかた

映画『キセキ -あの日のソビト-』で響いたセリフとメッセージ

みなさんは、自分がやりたいことを誰かから反対されたことがありますか?

自分がやってることを誰にも評価してもらえず悔しい思いをしたことがありますか?

 

国民的大ヒットとなった『キセキ』という名曲を生み出したGReeeeN

歯科医をしながらも音楽に全力投球な彼らの軌跡を描いた映画『キセキ -あの日のソビト-』を観たので、胸に響いたセリフと映画から受け取ったメッセージをご紹介します。

 

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映画『キセキ -あの日のソビト-』あらすじ

国民的人気グループとなったGReeeeN。胸にまっすぐ届く直球の歌詞はもちろん、メンバーが歯科医で一切公の場では顔出ししないという異彩異色のグループGReeeeNの代表曲「キセキ」が生まれるまでを描いた熱い青春ドラマ。

医者の父はバンド活動をするジンは、歯科医志望の弟ヒデの音楽の才能に気づき、ヒデとヒデの大学の仲間たちの音楽づくりに協力することを決める。歯科医を目指すも音楽への想いが溢れだすヒデ。兄ジンの協力もあってメジャーデビューを果たすが・・・

監督:兼重淳

脚本:斉藤ひろし

主役:松坂桃李(JIN)、菅田将暉(HIDE)

 

響いたセリフ 

メジャーデビューを目指していたジンが、自身のメジャーデビューを諦め、弟のメジャーデビューに向けて協力しだしたときにジンが友人に放った言葉。  

ジン「人にはそれぞれ、自分本来の役割ってもんがあるんだよな。やりたいことのために必死こいて頑張るとかさ、いろんなもの犠牲のするとかさ、そういうのとは違う次元で世の中動いてんのかもしんねえな。要するによ、縁の下の力持ちってことだよ」 

 

歯科大学の先生が授業中にさりげなく言っていた言葉

「医療の目的、これを考えてみたいと思います。
大体の方が治すことって答えるんですね。
だけれども、治すのは当たり前なんです」

 

人の命を救う医者の方が音楽家よりも偉いと考える父。

そんな父に向かってJINが放った言葉とは?

父「よく聞け。お前らの音楽は所詮医者には勝てない」
ジン「勝ち負けの問題ですか」
父「そうだ。お前には世の中に必要とされる仕事についてほしかった」
ジン「だったら俺は、心の医者になってみせます。必要とされてみせます」 

 

歯医者になるために歯科大学に入ったヒデ。

音楽活動にのめり込んで兄ジンの助けもあって大学の仲間とメジャーデビューを果たすも、大学の成績を取れず留年の危機に陥り、音楽活動を終わりにすると宣言。

しかし、またGReeeeNに戻って音楽をやりたいとヒデが仲間に許しを乞うシーン。

ヒデ「ごめん。俺... GReeeeN戻ってもいいかな?」

クニ「戻るとかふざけんなよ。お前がいるからGReeeeNなんだろ! 」

 

GReeeeNの名曲「キセキ」のレコーディング時。

「明日今日よりも好きになれる~♪」の歌詞でお馴染みの冒頭をヒデが歌い出すも、何回もジンがヒデを止めてやり直しさせた末に放った言葉。

ジン「魂込めて本気でやれよ!!!」

 

映画を通じて考えたこと

他人がどう思おうが関係ない。本当にそれでいいの?

人生は限られている。わたしたちが生きられる時間は限られている。

だから、やりたいことができる環境にいるのならば、やりたいことをやろう。

やりたいことができない環境にいるのならば、やりたいことができる環境に行こう。

今の日本には、若者を中心にそんな空気が社会に吹き込まれつつある。

 

親や周りの声に従うか、自分の心の声に従うか、それを決めるのは自分自身だ。

自分の不幸にも幸せにも自分自身で責任をもつ。

そのことだけ心得ていれば、どちらを選ぼうが自分の勝手。

ただ、自分の心の声に従う方が後悔しないんじゃないかと思う。

※自分の心の声に従うために親や周りと縁を切ったり疎遠になることはおすすめしないけれども... 最初は摩擦が起きるかもしれないけれど、本当に互いにとって大切な存在ならば、きっとわかりあえる。

 

さて、本題はこれからだ。

人生において何をやるかを決めるときは、自分の心の声に従えばいいと思う。

周りがどう思おうと、誰かが反対してきたとしても、関係ない。

 

ただ、人生においてやりたいことをやると決めた後に自問したいこと。

それは...

① 誰に/何を/なんのために届けたいか?

② なるべく多くの人に届けたいか?それとも数人に届けば満足か?

③ お金を得たいか?

 

⇒②と③のいずれかの答えがYesなのだとしたら、下記について考えてみてほしい。

 

小説家にしても歌手にしても料理人にしても、きっと書くこと、歌うこと、作ることをやりたいと思ったから、その職業を選んだんだと思う。

その仕事を「やりたい」と思った理由は色々あると思う。

・好きだったから?

・得意だったから?

・誰かに喜んでもらいたいから?

 etc...

 

ただ、自分がつくった小説を誰にも読んでもらえないことがあるかもしれない。

自分が必死につくった曲を聞き流されけなされることがあるかもしれない。

自分がつくった料理を食べた人に口コミで「まずい」と悪評されるかもしれない。

 

現段階において人生でやりたいことをできていない人は、やりたいことができるようになったらどんなにいいだろうと夢見ると思う。ただ、やりたいことをやると決めてやり始めた人にとっては、どんなにやりたいことをやっていても他人に評価されないとやはり辛い。

 

そしてそんな中で思うことー

 

「他人に評価されなくてもいい。他人がどう思おうと関係ない」

 

もし仕事として or 本気でやろうとしているのなら、これはただの弱音だ。

※もちろん弱音を吐くこと自体は悪いことじゃないし、定期的に弱音を吐いて発散することはむしろいいこと。避けたいのは、弱音を吐かないことではなく、弱音に想いをむしばまれることだから。

 

もし多くの人に自分がつくったものを届けたいのだとすれば、そしてもし届けることによる対価として喜び(精神的報酬)だけでなくお金(金銭的報酬)を得たいのだとすればなおさら、自分がつくったものに対する世間の反応は気にした方がいい。

世間の反応がイマイチなのにも関わらず、今のスタイルを何も変えずに自己満足のものだけをつくっていたら、お金を払ってくれる人は現れないだろうし、ましてや多くの人に自分がつくったものを届けて感動してもらうことなんてできないから。

 

まとめると、自分がやりたいことをやるかどうかを決めるときは、周りの声は無視していい。ただ、自分がやりたいことをやりだした後は、やりたいことを通じてやりたかったことが達成できているかを知るための手段として、周りの声を気にした方がいい。

 

たとえば、料理が好きで、自分の料理を通じて人々をハッピーにしたいって願うサラリーマンがシェフに転身した人がいるとする。やりたいこと(=料理)ができるようになったんだからハッピーエンドじゃん!って思うかもしれない。でも、いくら料理をつくるようになったとしても、その料理で人々をハッピーにできていないのであれば意味がない。だからこそ、自分がやりたいこと(=料理)を通じて、自分がやりたかったこと(=自分の料理を通じて人々をハッピーにすること)が達成できているかを知るための手段として、他人(お客さん)の声は気にした方がいい。

 

まとめ

・自分の仕事は自分で決める(←他人の声は気にしなくていい)
・自分の仕事の評価は他人が決める(←他人の声は気にした方がいい)

あ、1点注意なのですが...

自分の仕事の評価は他人が決めるといっても、その「他人」が誰かについては気を付けた方がいいと思います。理不尽な上司とかクレーマーもいるから。

あくまでもここでいうところの「他人」とは、自分の小説を読んだ「大勢の人」とか、自分の歌を聴いた「大勢の人」とか、自分の料理を食べた「大勢の人」とか... 不特定多数の他人(=サンプル数)のことです!

 

そして最後に...

魂を込めてつくったものは、魂を込めて伝える

どんなにいい歌でも、歌い方次第で変わる。

いい歌をつくるまでの道のりも長いけれど、やっといい歌が完成したとしても、歌い方1つで伝わるかどうかが決まる。そして伝わるかどうかは、どれだけ魂がこもっているかどうかで伝わる。

人生においても仕事においても何においても、どうやったら成功するかを考える時間があるなら、熱い魂を込めて本気でやる。

それがやっぱりなんだかんだ1番大切なんだと再認識させられました。

 

ちなみに映画.comさんによると、映画のタイトルにある「ソビト」は「GReeeeN」による造語で、「素人」または「空人」と記し、「自由に新しいことに挑戦していく人」を意味するそう(参照:https://eiga.com/movie/85064/)。
 

せっかくいろいろなことが自由にできる世界に生まれたわたしたち。

会社を続けるか辞めるか。そういった次元で悩むのは終わりにして、前者を選んだとしてもサラリーマンでありながらできることがあるということを教えてくれるGReeeeN

GReeeeNのみなさんを見習って、ソビトでありたいものです!

 

▼備考

映画『キセキ - あの日のソビト-』は、amazonプライム会員なら無料(期間限定)で視聴できるので、よかったら観てみてください!