みなさん、ストーリーとドラマの違いってわかりますか?
わたしはわかりませんでした(脚本講座を受けるまでは...)。
脚本では、ストーリーではなくドラマを描きます。
そこで、今日は「そもそもドラマってなんぞや」について書きます。
I. ストーリーとドラマの違いは?
ストーリーとドラマの違いは...
できごとを羅列するのがストーリー。
できごととできごとの間に意味あるつながりをつくって葛藤と対立を生むのがドラマ。
ここでクイズです。
A~Cのうち、ドラマがあるのはどれでしょうか?
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A. 王子様が死にました。女王様も死にました。
B. 王子様が死にました。女王様も悲しみのあまり死にました。
C. 王子様が死にました。女王様は悲しみのあまり後を追って死にたかったけれど、市民に止められました。自分が死んだら市民が困る。死にたいけど死ねない...
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答えは...
・
・
・
Cです!
II. ドラマとは、感情移入。
AとBももちろん悲しい設定ですが、残酷にも感情移入はしづらいそうです。
なぜなら、AとBはただの事実の羅列であって、そこに葛藤は描かれていないから。
一方で、Cには葛藤(=2つの選択肢の間で心が揺れ動くこと)が存在する。
そして、葛藤が生まれてこそ、初めて人は感情移入するとのこと。
III. 感情移入のコツは、葛藤と対立
葛藤=感情移入、
感情移入=ドラマ、
つまり葛藤=ドラマ!
葛藤が増えれば増えるほど、ドラマ性が高まる。
ドラマ性が高まれば高まるほど、人は感情移入して作品を楽しめるようになる。
...らしいです。
韓国ドラマにハマってしまうのも、ドラマ性が満載だからなのでしょう...!
さてさて、葛藤の他にも、ドラマ性を高める要素があるとのこと。
それは...
対立!
対立とは、主人公はブレない想いをもっているにも関わらず、何かが主人公の道を阻んでいる状態のことらしいです。
そして対立が起きると、主人公はもちろんイライラしますよね。
自分があることを成し遂げたいにも関わらず、外部的な何かによってそれができない。
(たとえば太郎くんが花子ちゃんとの待ち合わせ場所に猛ダッシュで向かっているのに、ヘンなヤンキーたちに絡まれて花子ちゃんのもとにたどり着けないなど...)
このように、葛藤と対立を描く=感情移入を誘う=ドラマ!
らしいです。パチパチパチパチ...