3 Questions to Judge Whether You Really Like Your Job
みなさん、お久しぶりです!
今月13日の金曜日に入社後初の激務プロジェクトを終えました(13日の金曜日ですが、幸いジェイソンは現れませんでした。めでたし、めでたし…)。
そろそろ「いつも真面目な長文投稿ばかりでつまらんわ!」と言われそうなので、今回はポップなノリで「今の仕事を本当に続けるのか」について書いてみます(結局トピックは真面目やん!って感じですね。うう、かたじけない…)。
ただ、ポップなノリで書くと約束した以上は、ポップな歌を聴きながら考えようと意を決しました。
ということで、まずは一世を風靡したコメディアン「どぶろっく」さんによるコントをお楽しみください!笑
懐かしい余韻に浸れたところで、いきなりですが、以下の中であてはまる項目はありますか?
□いい仕事を見つけたいと思っている>いい仕事を作りたいと思っている
□今の仕事で鳥肌が立つぐらい感動したことがない
□今の仕事に満足している訳ではないが、今辞めたら「やりきった感」がなく不完全燃焼になりそう
もし1つでもあてはまる項目があれば、「今の仕事が本当に合っているか」について考えるときに役立つ(かもしれない)3つの質問を挙げてみたので、お時間がある方もない方も読んでみてください(注意:「もしかしてだけど~」のノリで質問していますが、みなさんをおちょくっているわけではありませんのであしからず)!!!
I. もしかしてだけど、いい仕事を見つけたいと思ってるんじゃないの~?
1年ぶりに散髪しようと思い立ち、初めて訪れた美容院でパラパラと何気なく見ていた雑誌。
美容系の話題には疎いため、雑誌の目次を見て1番自分が関心をもてるページを探しました。
そこで発見した特集記事のタイトルー
「山田孝之が仕事について語る」
今の仕事が自分に合っていない気がして悶々としていたため、読んでみることにしました。
すると、ある名言が…!
インタビュワー:「山田孝之さんはジャンルを問わずいろいろな映画に出ていて、才能溢れる俳優ですよね。出演する作品は選ばないのですか?」
山田孝之さん:「僕はいい作品に出たいと思うのではなく、いい作品を作りたいと思う。」
この言葉は、自分の心に直球どストライクでした(なんだか変態みたいなコメントでごめんなさい…)。
というのも、今働いているIT系コンサルティング会社ではルーティンワークではなくプロジェクトベースで仕事をするため、それぞれのプロジェクトの目標に向けて、決められた期間において部署も職種も異なるメンバーと一緒に働くのですが… 正直、今いるプロジェクトの目指すところは自分が人生において成し遂げたいこととは方向性が違うし、プロジェクトで担当している業務も決して自分が入社前にやりたかったことではなくて。自分の要望次第で希望のプロジェクトに配属されることもありますが、1年で1回~数回のプロジェクトに割り振られるため、必ずしも毎回自分が希望するプロジェクトをできるかどうかはわからない。この会社にいる以上、自分が望むプロジェクトでやりたい仕事ができるかどうかは、自分の希望を人事に言ってみることはできるにせよ、最終的には運任せなんだろうなあと悟りつつあった入社2年目の今、
「僕はいい作品に出たいと思うのではなく、いい作品を作りたいと思う。」
この言葉は妙に刺さりました。
そして山田さんだけではなく美容院のお兄さんからも名言が。
自分:「今入社2年目で、転職しようかどうか迷っていて。」
美容院のお兄さん:「僕は新卒で入った会社を10日間で辞めました。何かが違うと思って。」
自分:「(10日で辞めるなんてよっぽどのことがあったんだろうな…)前の職場のどんなところに違和感を感じたんですか?」
美容院のお兄さん:「前の職場は自分にとってゆるすぎたんです。確かにカットの技術はあったけど、ヘアサロンとしてはすっかり手を抜いていて、全然ダメでした。これ以上ここにいても、自分が目指すプロに成長できるのかと疑問に思って。しかも退職時に当時の店長に「ゆるすぎる」との辞める理由を話したら、店長もお店がヘアサロンとしてはゆるすぎるということをわかっていたようで、むしろ転職を後押ししてくれたんですよ、はは。」
こんな会話から、脳内では妄想が繰り広げられました。↓
仕事がキツいから辞めるのではなく、職場のプロ精神が物足りなくて、もっと厳しいところへ行く。
自分の場合は、労働時間がただただ長くて、思いっきり働いた事実もお構いなく、終電またはタクシーの中で感じるのは、達成感よりも虚無感。今は仕事がキツくてヒーヒー言ってるけど、ヒーヒー言って汗水流している今の自分を、決してプロとして成長しているとは思わないし、誇らしくも思えない。
労働時間が長くて睡眠時間が短い中、どんなに第3者目線で見たら自分が「頑張っている」ように見えていたとしても、心のどこかで「今の仕事から達成感を得たら終わりだ」という危機感がありました。今自分が配属されているプロジェクトの規模と契約金がどんなに大きかろうと、プロジェクトが「誰の」「何の」役に立つかを考えたとき、なんだか大して「誰の」「何の」役にも立っている気がしなくて… これだけの人員と資金があるなら、もっと他にやれることがあるのに。もっと「誰かの」「何かの」役に立つことができるのに。もしプロジェクトが目指している目標に心から共感できるのであれば、仕事がキツくても達成感は得られるはず… 長時間労働の中で体調を崩す人が出現してまで、頑張り続ける価値があるプロジェクトとは思えない。
こんなおこがましい妄想を繰り広げていると、お兄さんがひとこと。
美容院のお兄さん:「もちろん前職の美容院を自ら変えるっていう選択肢もあったんですが、当時の自分にはそこまで考えられていなくて。自分が望む環境は、自ら作るのではなく、会社が与えてくれるものだとばかり思っていました。」
そこで思い出す、山田孝之さんの言葉。
「僕はいい作品に出たいと思うのではなく、いい作品を作りたいと思う。」
そっか。今いるプロジェクトに納得できないなら、意を決して仕事を続けるか辞めるかの2択だと思ってたけど、自ら変えるっていう選択肢もあるんだな…
なんて平和ボケしながら考えていると、
美容院のお兄さん:「ただ、自分の声が上に届く組織ならいいけど、大体の企業は下からの声が上に届くことはないよね。」
確かに。
山田孝之さんや美容院のお兄さんが言っているように、「いいプロジェクトに入りたい」ではなく「いいプロジェクトを作りたい」という想いを掲げて取り組めば仕事も楽しくなってくるのかもしれません。ただ、大企業の新入社員としてどれだけ自分の意思や提案をプロジェクトの上司に受け入れてもらえるかには、限りがある(限りを設けてしまっているのは自分本人かもしれませんが…)。
今のプロジェクトを約1年間続けてきた中で、「この仕事はこうやった方がいいんじゃないか」みたいな提案は何度かしたことがあります。でも、その度に「まあね… ただ~」と提案をそれとなく却下されてきました。
そんな状況を鑑みて学んだことは、
「こうした方がいいと思ったら、自ら実際にやってみて効果を検証した上で、「こうやってみたらこんな効果が出ました。だからこれをやりましょう!」
ぐらい図々しくというか自分の提案をアピールするぐらいの行動力が必要だということ。しかし、美容院のお兄さんが言うように、下っぱが何か提案したところで、実際に何か社内で変化をもたらせることは稀。
美容院のお兄さんはどうやら「仕事の選び方マイスター」らしく、さらにアドバイスをくれました。
美容院のお兄さん:「大体の人は、何か不満があっても今の場所で頑張ることで得られるものがあるって言うけれど、僕の場合は、自分が納得いくまでどんどん環境を変えていいと思うんです。確かにどの職場でも何かしらの不満はあるだろうし、今の職場で持ってる不満が次の職場でも健在だった、みたいなことはあると思うけれど、それはそれで、「ああ、どこに行っても同じなんだな」って気づくことができる。だから、納得いくまでどんどん環境を変えればいいと思ってます。」
頭ではわかっていても、なかなか行動には移すことが難しい。
そんな想いが表情に表れていたのをすかさず読み取ったのか、お兄さんはこうつけ加えました。
美容院のお兄さん:「これはよく職場の後輩にも言っちゃうことなんですけど、あ、それに僕が言うのもちょっとあれかもしれないんですけど、今の職場でやりたいことができるなら、言い訳を並べずに今の場所で頑張ってみた方がいい。逆に今の職場でやりたいことができないなら、すぐに辞めちゃえばいい。」
お兄さんの言葉に、背中を押されました。
自分のキャリアについては、社内の人とだけ話すのではなく、むしろ社外の人ともっともっと話そう。
ありがとう、お兄さん。
散髪中に、美容院に行くのは1年に1回という恐ろしい事実を告げていたこともあり、帰り際には
「1年後でもいいので、また来てくださいね。」
と言ってくれました。心あたたまる散髪タイムをありがとう、お兄さん(再)。
II. もしかしてだけど、鳥肌体験ゼロなんじゃないの~?
今この記事を書いていて、お兄さんの言葉を思い出して、鳥肌が立ちました。
「お前の鳥肌情報なんてどうでもいいわ!」といういつもながらに鋭い声が聞こえてきた気がしましたが…
気持ち悪いことに、わたしはこの「鳥肌体験」が好きです。
どの仕事が自分にとってふさわしいのかなんて永遠の課題かもしれませんが、今ふと思ったことは…
「今の仕事をしていて、鳥肌モーメント(=心が揺さぶられて熱くなって、無意識のうちに鳥肌が立ってしまう奇妙な瞬間)を感じたことはあるのだろうか。一体何回ぐらい感じたことがあるのだろうか。」
なんだかすんごい胡散臭い質問な気もしますが、自分にとっては転職するかどうかを決める上で結構大事な判断基準だと思っています。
「世の中、そんな甘くねえんだぞ!そんな鳥肌を毎回感じていられるようなアメリカンドリームジョブなんてないし、あったとしてもそんな仕事に就けるのはごく一部だわ!」と思われるかもしれませんが、それでも、厄介なことに、わたしは鳥肌を感じて生きていたいのです…(何の戯言だよって感じですよね笑)
戯言といえばですね、映画「るろうに剣心」で、主人公が発したセリフがお気に入りです。
<剣術とは人を殺すためのものだと言い張る破天荒軍団と、剣術とは人を守るためのものだと言い返す薫のバトルシーンにて>
「剣は凶器、剣術は殺人術。どんな綺麗事やお題目を口にしてもそれが真実。けれども拙者はそんな真実よりも、薫殿の言う甘っちょろい戯れ言の方が好きでござるよ。」
誰もが納得できる現実を語ってカッコつけることは簡単だけど、誰もがバカにするような理想を語って胸をはることはもっとカッコいい。
それに、今の時代 x 日本では、仕事の選択肢だってたくさんある。
「旅で世界を、もっと素敵に」をスローガンとして掲げている会社「TABIPPO」の創業者である清水直哉さんが、とあるインタビューで「今はなんでもできる時代。やりたいことをやらない方がもったいない」と言っていたように、やりたいことがあるなら、やっちゃえばいい。
III. もしかしてだけど、やりきった感のために仕事してるんじゃないの~?
2017年8月に入社して以来携わっていたプロジェクトは、多忙、多忙、多忙…
「忙しいというのはただの言い訳で、その気にさえなれば時間を作ることはできる!」とよく言いますが、忙しさが一線を越えると、人間って本当に余裕がなくなると悟りました。
本来であれば2018年6月をもってプロジェクトでの役目は終わる予定でしたが、後処理的な業務が残っていたため、8月末まで残ってほしいと上司から言われていました。
しかし、仕事とプライベートでいろいろなことが起き、生気を失っていく日々…
1番最初のブログ投稿で掲げた「生き方」とは正反対の日々。
これ以上ムリだ!!!
ということで、本来の予定通り、6月末を過ぎた時点でプロジェクトから外してもらえるよう上司に相談しました。
結果、7月13日の金曜日をもって初プロジェクトから抜けることに。
両手を広げて大喜びするかと思いきや、最終日の前日の夜は、なぜか悶々とした気持ちに…
「ここまで頑張ってきたのに、最後までやり切らなくていいのか。いまいちやり切った感が感じられない。」
そわそわして居ても立っても居られなくなり(←実際は椅子にちゃっかり座っていましたが…笑)、大学時代の友人に事情を話してLINEしてみました。
真摯になって長文で返信してくれたのですが、冒頭にはこうありました。
「やり切った感のために仕事してるの?」
やり切った感以外にも得られるものがあるなら続けてみるのもアリだけど、やり切った感のためだけに続ける必要はない。
表面だけのやり切った感だったり達成感だったり、そんなものは必要なくて、1番大事なのは自分が心から納得できる仕事、心からやりたいと思える仕事をすること。
大切なことを思い出させてくれた友人には、感謝しかありません。
ということで、7月13日に初プロジェクトを終え…
会社のプロボノ案件に半年間参加することにしました!
プロボノとは、社員がNGOなどの非営利組織に無償でノウハウを提供するCSR活動のようなもの。
今回参加する案件では、社員のボランティア参加率を向上するための取り組みに携わる予定です。
さらっと言いましたが、ここまでくるには長い道のりがありました。
まず□△×◯…
長くなるので割愛しますが、
過去2週間は、次のキャリアについて盛大に悩んでいました。
海外に転職しようか、休職して旅しようか、選択肢を挙げて悩んだ結果、悩んでいても仕方がないから、とりあえず片っ端から行動してみることにしました。
シンガポールの企業に履歴書を送ったり、世界一周経験者の本を読んだり、会社のプロボノ案件について問い合わせてみたり…
その結果、入社前から関心があり、かつ問い合わせたらトントン拍子で話が進んだプロボノ案件に参加してみることにしました。
今後のキャリアについては、プロボノ案件という2つ目のプロジェクトで歩きながら考えます。
そして今後も仕事について悩んだときは、3つの「もしかしてだけど〜」質問を自問自答し続けます(質問内容は更新される可能性がありますが)。
戯言かもしれませんが、戯言でもいいから、鳥肌体験と隣あわせの仕事ができるよう、精進します〜!